さまざまな基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/07 11:55 UTC 版)
理論よりも実践的理由に基づいて分類されているため、軽質原油と重質原油の定義は一定していない。 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)は、米国国内の石油の軽質原油を、API比重が37°APIから42°API(840kg/m3から816kg/m3)の間であると定義している。米国以外の石油の場合、32°APIから42°API(865kg/m3から816kg/m3)の間。カナダ国家エネルギー委員会(NEB)は、軽質原油の密度が875.7kg/m3未満(API比重が30.1°APIを超える)と定義してる。カナダ石油の大部分を生産しているアルバータ州政府はこれに同意せず、密度が850kg/m3未満(API比重が35°APIを超える)の石油と定義している。メキシコの国営石油会社ペメックスは軽質原油を27°APIから38°API(893kg/m3から835kg/m3)と定義している。 軽質油の定義定義者API度密度NYMEX(米国産) 37-42 840kg/m3から816kg/m3 NYMEX(外国産) 32-42 865kg/m3から816kg/m3 NEB 30.1- 875.7kg/m3未満 アルバータ州 35- 850kg/m3未満 ペメックス 27-38 893kg/m3から835kg/m3 この定義の違いは、カナダやメキシコなどの国が米国よりも重い原油を生産している傾向があるために発生している。米国は、その大油田が歴史的に他の多くの国で見られるよりも軽い油を生産していた。なお、カナダはアメリカの石油産業の従来の単位ではなく、SI単位を使用して石油を測定しており、密度計算の基本温度はカナダでは15.0 °C (59.0 °F)としているので、米国の基準温度60.0 °F (15.6 °C)と密度値がわずかに異なる。
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