さまざまな失敗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 09:57 UTC 版)
大手プラモデル会社・イマイ科学が経営危機に陥った際、社長自ら宮脇修に相談を持ちかけて来た(海洋堂は、イマイ科学が発売していたTVシリーズ『サンダーバード』プラモデルの突出した販売実績があった)。宮脇は「ローマの軍船」のプラモデルを提案し、販売にあたってのノウハウを伝えた。忠実に商品化された「ローマの軍船」はヒットしたが、その後海洋堂とイマイ科学は喧嘩別れしてしまう。結局、一銭のアイデア料も受け取らず、アイデアとノウハウだけ持っていかれる形になってしまった。 スロットレーシング場として借りていたボウリング場が改装されることになったため、代替に隣の200坪の倉庫(後に海洋堂ホビー館となる)を新たに借り、180mに及ぶ長大なレーシングコースを作った。しかし、新しいレーシングコースが完成した頃には、近隣に同様のレース場が数軒存在しており、客足が戻る事は無かった。そのうえ180mのレーシングコースは大きすぎた。そもそも15センチ足らずの大きさのスロットレーシングカーは遠くに走って行ってしまうと見えなくなり、勘で操作しなければならなかった。さらに学校やPTAが「スロットレーシングは不良の遊びであり、非行の元凶」と反対し始めたため、スロットレーシングそのものが衰退していった。200坪もの倉庫は賃貸料も高く、資金繰りは次第に悪化し、借金で借金を返すことを繰り返す様になった。さらに金策に駆けずり回っていた修夫人(宮脇里枝)が病に倒れてしまう。ほどなく夫人の病は治癒したものの、十分に養生する間もなく、再び金策に駆けずり回った。
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