さまざまな型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 10:15 UTC 版)
最もよく知られている例は、子嚢菌、担子菌で単相の菌糸が接合したのち、すぐには融合せず、二核がそれぞれ分裂する二核菌糸体(二次菌糸とも)を形成するものである。特徴としては、それぞれの細胞には常に二種の核を1:1に含むことが挙げられる。 接合菌類においては、接合によって2nとなった核が減数分裂し、1個だけが残るのが原則であるが、時に複数個が残る例が知られる。 不規則に出現する状況もある。例えばアオカビなどを寒天培地で培養していると、普通は同心円状に胞子を形成して一面に粉を吹いたようになるが、時折、扇型に色が異なる区画が出現することがある。これは、その扇型の要の部分で核に変異を生じたので、そこから先へ菌糸が伸びる事で生じた区画が、それ以外の区画と異なった形質を持つに至ったものと考えられる。そういった風に、菌糸体の中で変異した核が生じて、それらが菌糸体の内部で移動して交じり合うことも考えられる。また、核の倍数化などが起こる例も知られる。 また、同種で異なる株の菌糸体の菌糸が偶然に融合して、核が交じり合うことも知られている。
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