微視的特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/10 15:05 UTC 版)
「ラクタリウス・インディゴ」の記事における「微視的特徴」の解説
胞子紋などで一定量を見る場合、胞子は乳白色から黄色である。光学顕微鏡で観ると、胞子は透明で、楕円もしくはほぼ球状であり、アミロイドのいぼ状突起を持ち、大きさは長径7–9、短径5.5–7.5マイクロメートルである。走査型電子顕微鏡での観測によって、表面に網状組織が確認されている。子実層は子実体にあって胞子を作る組織の層であり、ひだの中から分布し末端細胞に至るまでの菌糸からなっている。子実層にはさまざまな型の細胞がみられるが、それらは肉眼での外見的な特徴では判別が難しい場合、種を判別・特定するのに役立つ特徴をそなえている。胞子を保持する担子器には4個の胞子があり、最も薄い所で長さ37–45マイクロメートル、幅8–10マイクロメートルである。嚢状体は子実層中の菌糸の末端細胞からなり、胞子は作らないが、胞子の散布を助けたり、胞子の生長に適した湿度を保ったりするという機能を持つ。側嚢上体はひだの表面にみられる嚢状体であり、長辺40–56マイクロメートル、短辺6.4–8マイクロメートルの紡錘形で、頂点に向かって収縮していくような形を持つ。縁嚢状体はひだの端にあって、40–45.6 × 5.6–7.2マイクロメートルの大きさである。
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