絶対圧とゲージ圧とは? わかりやすく解説

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絶対圧とゲージ圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 03:26 UTC 版)

圧力測定」の記事における「絶対圧とゲージ圧」の解説

圧力は本来は完全な真空絶対真空)を基準とする物理量であるが、実用的に基準となる圧力、すなわち基準圧 (reference pressure)を0として表示する日常的に大気圧を 0 Pa((基準圧)として扱うことが多い。例えタイヤ圧などは大気圧を 0 Paとしている。この他にもさまざまな基準を取ることがあり、主として次の3つ分類できる絶対圧 (absolute pressure) 絶対真空を0として表示する圧力である。ゲージ圧pG大気圧p0 を足すと絶対圧pA になる。すなわち、 p A = p G + p 0 {\displaystyle p_{A}=p_{G}+p_{0}} である。 ゲージ圧 (gauge pressure) 大気圧を 0 Paとして表示する圧力である。値がプラスである場合を正圧(せいあつpositive pressure)、値がマイナスとなる場合負圧(ふあつ、negative pressure)といい、負圧は普通は表示されない(マイナス値を表示できない装置が多い)。絶対圧pA から大気圧p0 を差し引くとゲージ圧pG になる。すなわち、 p G = p A − p 0 {\displaystyle p_{G}=p_{A}-p_{0}} である。 差圧 (differential pressure) 2点圧力の差である。 何をもって基準圧として扱っているかは省略されることも多くその場合には前後文脈から読み取る必要があるタイヤ圧 (Tire-pressure gauge)、血圧ゲージ圧表示される気象学上の気圧や高い真空度絶対圧表示される差圧工業用生産機器で使われる差圧計には差込口が2つ付いており、差圧を測りたいそれぞれの環境繋がれている。そして、何らかの方法でその差を計算して表示するようになっているので、観測者がいちいち2点圧力引き算をしなくて済む。真空度には絶対圧使われる場合ゲージ圧使われる場合両方がある。真空度26 inHg gauge絶対圧で表すと、30 inHg(一般的な1気圧)- 26 inHg = 4 inHgである。 海面での1気圧はおよそ100キロパスカルであるが、高度や天気変化する。そのため、絶対圧が変わらなくても、周囲気圧変わればゲージ圧変化する例え車で山に登ると、タイヤ圧は上がる標準圧力は101.325キロパスカルまたは約100キロパスカル定義されているが、多く圧力計は、構造上、表示値が周囲気圧影響を受け、特に高度が大きい場所では表示不正確になる。

※この「絶対圧とゲージ圧」の解説は、「圧力測定」の解説の一部です。
「絶対圧とゲージ圧」を含む「圧力測定」の記事については、「圧力測定」の概要を参照ください。

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