PGA TOURとは? わかりやすく解説

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PGAツアー

(PGA TOUR から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 01:01 UTC 版)

PGAツアー
競技 ゴルフ
創立 1916年
(1968年PGAから独立)
理事 ジェイ・モナハン
コミッショナー
アメリカ合衆国
最多優勝 サム・スニードタイガー・ウッズ (82)
テレビ局 CBSスポーツNBCスポーツゴルフ・チャンネル
U-NEXTBS10
公式サイト PGATour.com

PGAツアー英語: PGA Tour、関係者は "PGA TOUR" と表記)は、アメリカ合衆国及び北米における男子プロゴルフツアーを運営する団体、およびこの団体が運営するツアートーナメントの名称。

1968年、ツアー運営のため全米プロゴルフ協会英語: PGA of America)から独立し、1975年に団体名称を「PGAツアー (PGA TOUR)」とした。クラブプロ、レッスンプロなどが所属する全米プロゴルフ協会に対し、PGAツアーにはツアープロが所属する[1]

なお、この団体が運営する基幹ツアートーナメントの名称も「PGAツアー」であり、他にシニア向けの「PGAツアーチャンピオンズ」、PGAツアーの下部(育成目的)ツアーにあたる「コーンフェリーツアー」の運営も行っている。フロリダ州ジャクソンビル 南東郊外のポンテ・ベドラ・ビーチに本部がある。[2]

概要

ツアーとしては1月のザ・セントリーから9月のザ・ツアーチャンピオンシップ(ツアー選手権)までの期間が全体1シーズンとなり、当年度の賞金王やフェデックスカップ総合優勝を決める。

シーズン途中で、ライダーカップ(奇数年に1回)、プレジデンツカップ(偶数年に1回)、メジャー選手権マスターズ全米オープン全英オープン全米プロの4大会)などの特別な大会が挟まれる。

ツアー選手権後はフェデックスカップフォールに突入し、フェデックスランク51位以下下位選手がシードを目指して争う。

シード権

PGAツアーでは、各シーズン終了時のフェデックスカップランク上位125人に、来シーズンのPGAツアーシード権(ツアーカード)が与えられる。シード権保持者は、翌年のPGAツアー大会での予選出場がほぼ免除される。ただし、大会名に「invitationals」が付くいくつかの試合の場合、予選免除の特典は前年の上位70人にのみ適用される。126位から150位までの選手は、シード権を持つ選手が各大会に出場しない場合の予備選手として、条件付きシード権を受け取る。

PGAツアーでの試合に優勝すると、2-5年間のシード権が与えられる。シグネチャー大会やツアー選手権での優勝が3年間、メジャー大会とプレーヤーズ選手権での優勝が5年間、その他の大会での優勝が2年である。 このシード権の保持年数は、優勝した回数分だけ加算される。更に、ツアーで20勝し、かつ通算15年以上ツアーメンバーを務めた選手には、PGAツアーから永久シード権が与えられる。

PGAツアーの下部ツアーに当たるコーン・フェリーツアー(前:ウェブドットコムツアー)[注釈 1]でも毎年トーナメントを行っている。下部ツアーの出場資格を得て、同ツアーで年間ランク25位以上、またはファイナルズ[注釈 2]で25位以上に入った選手は、翌年のPGAツアーのシード権を得る。 また、暦年ベースでコーンフェリーツアーで3勝すると、その年の残り試合と翌年のPGAツアーシード権を得る "パフォーマンスプロモーション"という制度がある。

2013年の改革

これまで1年間のツアー競技は暦年制で1月から始まり、9月にプレーオフシリーズが終わると、賞金ランキング上位のシード枠の争いなどの「フォールシリーズ」が11月まで続いてきたが、このフォールシリーズに相当する分を新年度の開幕節として開催させることによって、2014年度のシーズンから前年の10月開始から当年の9月までの1年間周期とする方式を採用する。これは9月のプレーオフシリーズで前年度のシーズンを終えることで、年間最優秀選手賞と、賞金王「アーノルド・パーマー賞」、フェデックス杯のそれぞれの授賞式が同時にできることで話題性を持たせ、ツアーの活性化につなげるとしている。

また、下部ツアー(コーン・フェリーツアー)の活性化を図る。これまでレギュラーツアーに進出するには下部ツアーでの賞金ランキング、またはクオリファイングスクールの上位入賞のいずれかをクリアしなければいけないが、Qスクールの好成績者がすぐレギュラーツアーに参加するとビジネス的なデメリットも出てしまうということで、魅力が劣ることから、Qスクールを下部ツアーの上位入賞争いの場と位置づけ、下部ツアーで成績が良ければレギュラーツアー昇格、更にレギュラーツアーのシード喪失選手や下部ツアーでシード権を得られなかった選手を対象として、レギュラーツアーシード権をかけた入れ替え戦を行うとしている。実力のある新人選手でも、少なくとも1年間は下部ツアーを経験しなければいけないという形となった[3]

ただし、2015年の岩田寛のように下部ツアーに参加しなくても別の手段でPGAツアーや世界ゴルフ選手権に出場して賞金を獲得し、当時のウェブドットコムツアーファイナルの出場資格を得て、上位入賞しPGAツアー出場権を獲得する手段もある[4]

2018年の再改革

さらに、2018年-2019年シーズンのツアーから、年間賞金王をわかりやすくすることになった。

まず、フェデックスカップのシリーズ構成大会を4大会から3大会に減らし、出場者を同ランキングの上位125人にする。さらにフェデックスカップ前のランキング上位10人に対して、「ウィンダム・リワードTOP10」として、その当時のランキングに応じてボーナス賞金が支給される。総額1000万ドル、1位選手には200万ドル、2位150万ドル、3位120万ドル…10位にも50万ドルがそれぞれ与えられる。

フェデックスカップは前述のとおり4大会から、デルテクノロジーズ選手権が廃止され3大会に変更され、初戦・ノーザントラストから2戦目(旧3戦目)のBMW選手権への出場者が従来の125人から上位70人(それまでの2戦目・デルテクノロジーズ選手権へは100人)にカットされる。しかし、その分、これらのフェデックスカップでのポイント獲得は通常の4倍が与えられるため、対象125人の下位の選手にも次の試合への出場資格獲得につながる可能性が十分に生まれる可能性がある。

さらに、ツアー選手権は年間王者(賞金王)決定戦の位置づけであるが、それまではツアー選手権の優勝者と年間賞金王が異なるケースが多く、ファンや選手から違和感を覚えるという意見も相次いだため、ツアー選手権はフェデックスカップランキングに応じて、BMW 選手権終了時の1位に10アンダー、2位8アンダー、3位7アンダー…26-30位イーブンというようにあらかじめ成績に応じたハンディキャップを与えるところからスタートし、ツアー選手権で優勝した選手がそのまま賞金王(年間王者)となる仕組みとなった[5]

2023年の再改革

ツアーの開幕戦を2017年シーズン以来となる1月開幕に戻し、2023シーズンよりプレーオフ出場選手を70名に減らし、セントジュード選手権終了後のポイントランク50名に来季出場権とザ・セントリー出場権を与える。

さらに7試合からなるフェデックスフォールを新設。ポイントランキング51位以下の選手に対する、新シーズンの出場資格順位のランクアップを目的としたもので、フォールシーズンを復活させたものである[6]

主な大会

フェデックスプレーオフ
フェデックスカップフォール

歴代賞金王と最多勝利者

その年度の賞金ランキング1位にはアーノルド・パーマー賞が授与される。

年度 賞金王 獲得賞金 ($) 最多勝利
2024年 スコッティ・シェフラー (3/3) 29,228,357 7: スコッティ・シェフラー
2023年 スコッティ・シェフラー (2/3) 21,014,342 4: ジョン・ラーム
2022年 スコッティ・シェフラー (1/3) 14,046,910 4: スコッティ・シェフラー
2021年 ジョン・ラーム 7,705,933 4: パトリック・カントレー
2020年 ジャスティン・トーマス (3/3) 7,344,040 3: ダスティン・ジョンソン, ジャスティン・トーマス
2019年 ブルックス・ケプカ 9,684,006 3: ブルックス・ケプカ, ローリー・マキロイ
2018年 ジャスティン・トーマス (2/3) 8,694,821 3: ブライソン・デシャンボー, ダスティン・ジョンソン, ジャスティン・トーマス, バッバ・ワトソン
2017年 ジャスティン・トーマス (1/3) 9,921,560 5: ジャスティン・トーマス
2016年 ダスティン・ジョンソン 9,365,185 3: ジェイソン・デイ, ダスティン・ジョンソン
2015年 ジョーダン・スピース 12,030,465 5: ジェイソン・デイ, ジョーダン・スピース
2014年 ローリー・マキロイ (2/2) 8,280,096 3: ローリー・マキロイ, ジミー・ウォーカー
2013年 タイガー・ウッズ (10/10) 8,553,439 5: タイガー・ウッズ
2012年 ローリー・マキロイ (1/2) 8,047,952 4: ローリー・マキロイ
2011年 ルーク・ドナルド 6,683,214 2: 7 players (note 1)
2010年 マット・クーチャー 4,910,477 3: ジム・フューリク
2009年 タイガー・ウッズ (9/10) 10,508,163 6: タイガー・ウッズ
2008年 ビジェイ・シン (3/3) 6,601,094 4: タイガー・ウッズ
2007年 タイガー・ウッズ (8/10) 10,867,052 7: タイガー・ウッズ
2006年 タイガー・ウッズ (7/10) 9,941,563 8: タイガー・ウッズ
2005年 タイガー・ウッズ (6/10) 10,628,024 6: タイガー・ウッズ
2004年 ビジェイ・シン (2/3) 10,905,166 9: ビジェイ・シン
2003年 ビジェイ・シン (1/3) 7,573,907 5: タイガー・ウッズ
2002年 タイガー・ウッズ (5/10) 6,912,625 5: タイガー・ウッズ
2001年 タイガー・ウッズ (4/10) 5,687,777 5: タイガー・ウッズ
2000年 タイガー・ウッズ (3/10) 9,188,321 9: タイガー・ウッズ
1999年 タイガー・ウッズ (2/10) 6,616,585 8: タイガー・ウッズ
1998年 デビッド・デュバル 2,591,031 4: デビッド・デュバル
1997年 タイガー・ウッズ (1/10) 2,066,833 4: タイガー・ウッズ
1996年 トム・レーマン 1,780,159 4: フィル・ミケルソン
1995年 グレッグ・ノーマン (3/3) 1,654,959 3: リー・ジャンセン, グレッグ・ノーマン
1994年 ニック・プライス (2/2) 1,499,927 6: ニック・プライス
1993年 ニック・プライス (1/2) 1,478,557 4: ニック・プライス
1992年 フレッド・カプルス 1,344,188 3: ジョン・クック, フレッド・カプルス, デービス・ラブ3世
1991年 コリー・ペイビン 979,430 2: 8 players (note 2)
1990年 グレッグ・ノーマン (2/3) 1,165,477 4: ウェイン・レビ
1989年 トム・カイト (2/2) 1,395,278 3: トム・カイト, スティーブ・ジョーンズ
1988年 カーティス・ストレンジ (3/3) 1,147,644 4: カーティス・ストレンジ
1987年 カーティス・ストレンジ (2/3) 925,941 3: ポール・エイジンガー; カーティス・ストレンジ
1986年 グレッグ・ノーマン (1/3) 653,296 4: ボブ・ツエー
1985年 カーティス・ストレンジ (1/3) 542,321 3: カーティス・ストレンジ, ラニー・ワドキンス
1984年 トム・ワトソン (5/5) 476,260 3: トム・ワトソン, デニス・ワトソン
1983年 ハル・サットン 426,668 2: 8 players (note 3)
1982年 クレイグ・スタドラー 446,462 4: クレイグ・スタドラー, トム・ワトソン, カルバン・ピート
1981年 トム・カイト (1/2) 375,699 4: ビル・ロジャース
1980年 トム・ワトソン (4/5) 530,808 7: トム・ワトソン
1979年 トム・ワトソン (3/5) 462,636 5: トム・ワトソン
1978年 トム・ワトソン (2/5) 362,429 5: トム・ワトソン
1977年 トム・ワトソン (1/5) 310,653 5: トム・ワトソン
1976年 ジャック・ニクラス (8/8) 266,439 3: ベン・クレンショー, ジョニー・ミラー, ヒューバート・グリーン
1975年 ジャック・ニクラス (7/8) 298,149 5: ジャック・ニクラス
1974年 ジョニー・ミラー 353,022 8: ジョニー・ミラー
1973年 ジャック・ニクラス (6/8) 308,362 7: ジャック・ニクラス
1972年 ジャック・ニクラス (5/8) 320,542 7: ジャック・ニクラス
1971年 ジャック・ニクラス (4/8) 244,491 6: リー・トレビノ
1970年 リー・トレビノ 157,037 4: ビリー・キャスパー
1969 フランク・ベアード 164,707 3: 4 players (note 4)
1968 ビリー・キャスパー (2/2) 205,169 6: ビリー・キャスパー
1967 ジャック・ニクラス (3/8) 188,998 5: ジャック・ニクラス
1966 ビリー・キャスパー (1/2) 121,945 4: ビリー・キャスパー
1965 ジャック・ニクラス (2/8) 140,752 5: ジャック・ニクラス
1964 ジャック・ニクラス (1/8) 113,285 5: トニー・レマ
1963 アーノルド・パーマー (4/4) 128,230 7: アーノルド・パーマー
1962 アーノルド・パーマー (3/4) 81,448 8: アーノルド・パーマー
1961 ゲーリー・プレーヤー 64,540 6: アーノルド・パーマー
1960 アーノルド・パーマー (2/4) 75,263 8: アーノルド・パーマー
1959 アート・ウォール・ジュニア 53,168 5: ジーン・リトラー
1958 アーノルド・パーマー (1/4) 42,608 4: ケン・ベンチュリー
1957 ディック・メイヤー 65,835 4: アーノルド・パーマー
1956 テッド・クロール 72,836 4: マイク・スーチャック
1955 ジュリアス・ボロス (2/2) 63,122 6: ケリー・ミドルコフ
1954 ボブ・トスキ 65,820 4: ボブ・トスキ
1953 ルー・ウォーシャム 34,002 5: ベン・ホーガン
1952 ジュリアス・ボロス (1/2) 37,033 5: ジャック・バーク・ジュニア, サム・スニード
1951 ロイド・マングラム 26,089 6: ケリー・ミドルコフ
1950 サム・スニード (3/3) 35,759 11: サム・スニード
1949 サム・スニード (2/3) 31,594 7: ケリー・ミドルコフ
1948 ベン・ホーガン (5/5) 32,112 10: ベン・ホーガン
1947 ジミー・デマレー 27,937 7: ベン・ホーガン
1946 ベン・ホーガン (4/5) 42,556 13: ベン・ホーガン
1945 バイロン・ネルソン (2/2) 63,336 18: バイロン・ネルソン
1944 バイロン・ネルソン (1/2) 37,968 8: バイロン・ネルソン
1943 No records kept 1: サム・バード, ハロルド・マクスパデン, スティーブ・ワーガ
1942 ベン・ホーガン (3/5) 13,143 6: ベン・ホーガン
1941 ベン・ホーガン (2/5) 18,358 7: サム・スニード
1940 ベン・ホーガン (1/5) 10,655 6: ジミー・デマレー
1939 ヘンリー・ピカード 10,303 8: ヘンリー・ピカード
1938 サム・スニード (1/3) 19,534 8: サム・スニード
1937 ハリー・クーパー 14,139 8: ハリー・クーパー
1936 ホートン・スミス 7,682 3: ラルフ・ガルダール, ジミー・ハインズ, ヘンリー・ピカード
1935 ジョニー・レボルタ 9,543 5: ヘンリー・ピカード , ジョニー・レボルタ
1934 ポール・ランヤン 6,767 7: ポール・ランヤン
1933 9: ポール・ランヤン
1932 4: ジーン・サラゼン
1931 4: ウィフィー・コックス
1930 8: ジーン・サラゼン
1929 8: ホートン・スミス
1928 7: ビル・メルホーン
1927 7: ジョニー・ファレル
1926 5: ビル・メルホーン, マクドナルド・スミス
1925 5: レオ・ディーゲル
1924 5: ウォルター・ヘーゲン
1923 5: ウォルター・ヘーゲン, ジョー・カークウッド・シニア
1922 4: ウォルター・ヘーゲン
1921 4: ジム・バーンズ
1920 4: ジョック・ハッチソン
1919 5: ジム・バーンズ
1918 1: パトリック・ドイル, ウォルター・ヘーゲン, ジョック・ハッチソン
1917 2: ジム・バーンズ, マイク・ブレイディ
1916 3: ジム・バーンズ

Notes:

  1. Players with 2 wins in 2011: キーガン・ブラッドリー, ルーク・ドナルド, ウェブ・シンプソン, スティーブ・ストリッカー, ニック・ワトニー, バッバ・ワトソン, マーク・ウィルソン
  2. Players with 2 wins in 1991: ビリー・アンドレード, マーク・ブルックス, フレッド・カプルス, アンドリュー・マギー, コリー・ペイビン, ニック・プライス, トム・パーツァー, イアン・ウーズナム
  3. Players with 2 wins in 1983: セベ・バレステロス, ジム・コルバート, マーク・マッカンバー, ギル・モーガン, カルバン・ピート, ハル・サットン, ラニー・ワドキンス, ファジー・ゼラー
  4. Players with 3 wins in 1969: ビリー・キャスパー, レイモンド・フロイド, デイヴ・ヒル, ジャック・ニクラス

テレビ中継

アメリカ

アメリカ国内の場合は、決勝ラウンド後半部をCBSNBCが放送。予選ラウンド全編と決勝ラウンド前半部はゴルフ・チャンネルが放映権を持つ。なお、メジャー大会の放映権はPGAツアーの管轄外で各大会の主催者が管轄する為後述する。

大まかな中継カレンダーは、CBSがNFL中継が一段落する1月下旬からシーズン終盤までの年間20試合ほどを生中継。NBCは(CBSが大学バスケ中継のため放送しない)2月末から4月初旬までの大会のほか、PGAの旗艦大会であるプレーヤーズ選手権を生中継する(5月開催だった時期もNBCが担当)。ゴルフ・チャンネルはメジャー大会の裏開催となる大会のほか、シーズン序盤から1月中旬までの試合が独占中継となる。世界ゴルフ選手権はこの中継カレンダーに則り各社が中継する。最終戦のツアー選手権を含むプレーオフ3試合は試合ごとにCBSとNBCで放映権を分担していたが、2022年よりNBCとCBSが年度ごとに中継を分担する。また、CBSとNBCの間で融通があり、NBCの冬季オリンピック中継時はCBSにて、CBSのスーパーボウル中継の際はNBCにて放送する。

なお、メジャー大会についてはマスターズと全米プロはCBSとESPN、全英オープンと全米オープンはNBCとゴルフチャンネルがそれぞれ担当する。また、ライダーカップとプレジデンツカップはNBCとゴルフチャンネルが放送する。

CBSの解説・実況
NBC/ゴルフ・チャンネルの解説・実況
  • ダン・ヒックス英語版(実況)
  • ポール・エイジンガー(解説)

日本

日本国内ではNHK BS1ゴルフネットワークでほとんどの試合を放送している。予選ラウンドと決勝ラウンド前半はゴルフネットワークが生中継。決勝ラウンド後半はBS1が生中継し、ゴルフネットワークは録画放送(プレーヤーズ選手権、ツアー選手権(2010年まではほとんどの試合)は全日程前半のみ生中継)する。但し、ゴルフネットワークでも決勝ラウンドを生中継したり(BS1との並列放送となる)、全日程ゴルフネットワークでの独占中継となる事もある。また、世界ゴルフ選手権は全日程BS1で生中継し、地上波の総合テレビでも当日深夜にハイライト番組を放送、ゴルフネットワークは前半のみ生中継。

メジャー大会は、マスターズを除く3大会ではゴルフネットワークで、マスターズがTBS系列で、全英オープンはテレビ朝日系列でいずれも全日程生中継される。

かつては、日本におけるザ・ゴルフ・チャンネルでも一部の試合を放送していた(2012年にゴルフネットワークに統合されずに廃止)他、ソニーオープン・イン・ハワイは、2008年までフジテレビ系列で放送されていた。

NHKは世界ゴルフ選手権シリーズについては現地にスタッフ・アナウンサーを派遣させるが、通常は東京のスタジオから実況を行い、随時現地の取材記者のレポートを挿入しながら放送している。

NHK BS1に於けるPGAツアーの放送は、2023年12月に予定される、BS放送の再々編に伴う編成の見直し(2Kを現在の2つから1つに減らし、4Kを強化するなど)から、2022年11月21日放送の『ザ・RSMクラシック』の中継を以て終了し、31年間の歴史に幕を下ろした[7]

2023年1月からジャパネットたかた傘下のBSデジタル放送局であるBS10(旧BSJapanext)にて、31大会を無料放送(アプリでの配信を含む)することを2022年12月に発表した。番組は大正製薬の1社冠協賛による『大正製薬 Presents PGA TOUR TV Program PGAツアー2022-2023シーズン』と題され、日本時間日・月曜日早朝に生中継するほか、月曜日にはハイライト、並びに次回の試合の会場紹介や見どころを放送する「特別番組」も放送される[8][9][10]。また、2019年からPGAツアーのインターネット配信をしてきたGOLFTVワーナー・ブラザース・ディスカバリー運営)がサービス終了することを2022年11月に発表したのに伴い、U-NEXTが日本国内の放映権を引き継ぎ、メジャー大会を除き独占ライブ配信することも2022年12月に発表した[7][11][12]

NHK BS1における出演者
実況
BS10における出演者
  • 佐渡充高
実況
  • 工藤三郎
ゴルフネットワークにおける出演者
  • 進藤大典(プロキャディ)
  • 佐藤信人(プロゴルファー)
  • 冨永浩(プロゴルファー)
  • 沼澤聖一(プロゴルファー)
  • タケ小山(プロゴルファー)
実況

脚注

注釈

  1. ^ 2019年から名称変更。それ以前が「ウェブドットコムツアー (Web.com Tour)」「ネイションワイドツアー (Nationwide Tour)」といった呼称だった。
  2. ^ PGAツアー(フェデックスカップ)126位-200位の選手と、コーン・フェリーツアー上位75位の選手が参加するプレーオフシリーズの数戦

出典

  1. ^ 日経ゴルフガイド - プロによる、プロのための、プロの試合・「突然の招待」サプライズも”. 日本経済新聞社. 2011年8月31日閲覧。
  2. ^ ABOUT PGA TOUR”. PGAツアー. 2011年8月31日閲覧。
  3. ^ 米PGAツアー 2013年より新システムへ(日本ゴルフツアー振興協会 2012年8月号)
  4. ^ 桂川洋一 (2015年8月27日). “今度は“西回り航路” 小平智が描く米ツアー再挑戦のルート【国内男子 JGTO JGA】”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2016年2月15日閲覧。
  5. ^ 今年は年間王者が一目瞭然!PGAツアー「FedEx(フェデックス)カップ プレーオフシリーズ」の仕組みと変更点を解説(ゴルフネットワーク)
  6. ^ 新しくなったPGAツアー秋の陣“フェデックスカップフォール”ってどんな位置づけ? 昨年と何がどう変わるのかまとめたみんなのゴルフダイジェスト・オンライン
  7. ^ a b 週刊ゴルフダイジェスト (2022年12月2日). “NHKがPGAツアー放映から撤退。GOLFTVも終了…どうなるゴルフ中継?”. Myゴルフダイジェスト. 2022年12月6日閲覧。
  8. ^ 大正製薬 Presents PGA TOUR TV Program PGAツアー2022-2023シーズン
  9. ^ ゴルフの米国PGAツアー 2023年1月8日からBSJapanextで放映”. デイリースポーツ (2022年12月13日). 2022年12月13日閲覧。
  10. ^ 来年から米男子ゴルフを「BSJapanext」が放送 31大会を予定”. サンケイスポーツ (2022年12月13日). 2022年12月13日閲覧。
  11. ^ ディスカバリー・ジャパン合同会社 (2019年10月8日). “~世界トップレベルのゴルフがここに集結~ ゴルフ専門動画配信サービス「GOLFTV」の日本語版が本格的に始動”. PR TIMES. 2022年12月13日閲覧。
  12. ^ U-NEXTがPGAツアーをライブ配信 年明けから33試合”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2022年12月12日). 2022年12月13日閲覧。

関連項目

外部リンク


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