JFKスタジアム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 11:38 UTC 版)
ジャック・ニコルソン、ベット・ミドラー - 司会者。 ジョーン・バエズ - ライヴエイド・アメリカ会場のトップバッター。1960年代のフォークコンサートのノリでアカペラで聴衆に「アメイジング・グレイス」を歌わせようとするもあまりに場違いで孤立してしまう。窮余の一策で途中から「ウィ・アー・ザ・ワールド」を歌い出したが、会場を盛り上げるにはいたらず、そのまま退場。したがってDVDではバエズ自身が「アメイジング・グレイス」をワンコーラス歌い、軽く会場が盛り上がった所で映像が切られている。後述のボブ・ディランと共に「フォーク時代の化石」とメディアの非難を浴びた。 フォー・トップス - 「セイム・オールド・ソング」とグループが持つ2つの全米No.1楽曲「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」、「アイ・キャント・ヘルプ・マイ・セルフ」を披露。 ビリー・オーシャン ブラック・サバスfeaturingオジー・オズボーン RUN D.M.C. - 中継前のカメラリハーサルで登場。 リック・スプリングフィールド REOスピードワゴン - 2曲目では子供達やビーチ・ボーイズなど他の出演者がコーラスに入った。 クロスビー、スティルス&ナッシュ - 「ティーチ・ユア・チルドレン」で素晴らしいハーモニーを披露したが評判は乏しく、「犬にしか楽しめない悲痛のハーモニー」と後日、批判された。レッド・ツェッペリンの出演後に再度出演(ニール・ヤングも参加)。 ジューダス・プリースト ブライアン・アダムス - アメリカ会場・生中継のトップバッターで「キッズ・ワナ・ロック」、「想い出のサマー」を歌唱。 ビーチ・ボーイズ - ドラムのデニス・ウィルソンは既に死亡していたが、残されたブルース・ジョンストン、カール・ウィルソン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブライアン・ウィルソンの5人のメンバー全員が集結した。「素敵じゃないか」、「グッド・ヴァイブレーション」、「サーフィンU.S.A.」と往年のヒット曲を披露した。 ジョージ・ソログッド&ザ・デストロイヤーズ、アルバート・コリンズ - 2組の共演。 シンプル・マインズ - デビュー8年目にして、この年、ビルボード・週間シングルチャートで「ドント・ユー?」が全米No.1を獲得。 プリテンダーズ - なおボーカルのクリッシー・ハインドは、前に歌ったシンプル・マインズのジム・カーとこの年に電撃再婚をするが、その後離婚。 サンタナ、パット・メセニー - 2組の共演。 アシュフォート&シンプソン、テディ・ペンダーグラス マドンナ - ベット・ミドラーの嫌みのある紹介にもかかわらず、熱意あるパフォーマンスを披露。しかしバックステージではスーパースターを気取り、他の出演者から大ひんしゅくを買っていたことが後日判明。ベッド・ミドラーは、このマドンナの態度を見て、あのような紹介をしたと関係者に証言している。 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ ケニー・ロギンス - 映画・フットルースの主題歌「フットルース」を歌った。 カーズ - 「ユー・マイト・シンク」、「ドライヴ」、「燃える欲望」と「ハートビート・シティ」を披露。 ニール・ヤング - ソロで出演した後、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとしても出演。 パワー・ステーション - ロバート・パーマーは既に脱退しており、マイケル・デ・バレスがボーカルを務めた。 トンプソン・ツインズ、スティーヴ・スティーヴンス、ナイル・ロジャース(シック) - 以上3組にマドンナを加えた4組での共演。 エリック・クラプトン - ここにイギリスから到着したフィル・コリンズがドラマーとして参加。 フィル・コリンズ - 両会場に出演した唯一のアーティスト。「夜の囁き」をピアノだけで披露。この後、突然フィルがレッド・ツェッペリンのメンバーであるロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズをステージへ呼び込むが詳細は後述。 レッド・ツェッペリン - フィル・コリンズが自身のパフォーマンス中にロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズをステージへ呼び込み、「ロックン・ロール」、「胸いっぱいの愛を」、「天国への階段」を演奏した。ドラムはフィル自身とトニー・トンプソン(シック。ライヴエイドではパワー・ステーションのドラマーとして出演)のダブル・ドラムで行われた。この奇跡が実現したのはフィル自身がレッド・ツェッペリンと共演したいがために、このライヴエイドを利用したと後日語っている(ただし別のインタビューでは、成り行きで決まっただけで、彼自身は望んでなかったという、正反対のコメントも残しており、真相は不明)。 デュラン・デュラン - 地元・イギリスではなくアメリカでの出演。アメリカ会場で一番の声援を浴びた。 パティ・ラベル - 出演陣の中では圧巻の歌唱力を披露した。フィナーレの「ウィ・アー・ザ・ワールド」では当日、参加出来なかったシンディ・ローパーのパートを務めた。 ダリル・ホール&ジョン・オーツ - 自身達のバックバンドを引き連れて登場。 エディ・ケンドリックス(元テンプテーションズ) - ホール&オーツと2曲目の「ゲット・レディ」から共演しリードボーカルを担当。ここからホール&オーツはコーラスに廻る。 デヴィッド・ラフィン(元テンプテーションズ) - ホール & オーツ、エディに加わって3曲目の「エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ」から共演。ここでエディもコーラスに廻る。4曲目には自身がテンプテーションズ在籍時にリードボーカルを務め、グループ初の全米No.1楽曲となった「マイ・ガール」を披露。 ミック・ジャガー - ローリング・ストーンズ。バックではダリル・ホールとホール&オーツのバックバンドが演奏した。2曲目の「ミス・ユー」からはジョン・オーツ、エディ・ケンドリックス、デヴィッド・ラフィンがコーラスに入る。 ティナ・ターナー - ミック・ジャガーの3曲目「ステイト・オブ・ショック」から共演した。ちなみに、4曲目の「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」の最中、ミックはティナの飾りスカートを取り払ってしまった。 ボブ・ディラン、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)、ロン・ウッド(ローリング・ストーンズ) - 以上、3名での共演。ディランの代表曲である「風に吹かれて」をトリで披露。しかしモニタースピーカーを取り払われ自分の音が全く聞こえない状態で、幕の後ろでは大トリの「ウィ・アー・ザ・ワールド」を他の出演者が練習し出したり、演奏中にギターの弦が切れて、急遽、ロン・ウッドとギターを交換したり、というハプニングに見舞われたことで本来のコンディションからはほど遠い状態で三人とも苦笑いしながらの演奏に終わった。そのためメディアからは自身の出演パートを「みすぼらしい」等と酷評される始末であった。ちなみに大トリの「ウィ・アー・ザ・ワールド」にソロパートを持っているにもかかわらず、かなり後ろの方で黙ってギターを弾いていて全く歌っていない。なお、同じく出演していたエリック・クラプトンは後に「あんなことをしてディランの邪魔をするくらいなら、ソロで『戦争の親玉』でも歌わせればよかったのだ」とロン、キースを批判している。また、ロン・ウッドは近年のインタビューで「風に吹かれて」はディランがステージに上がる直前にやろうと言い出したもので、リハーサルでも演奏していないまったくのぶっつけ本番であったと述懐している。演奏後、ライオネル・リッチーがディランをねぎらい、抱擁を交わし、いよいよフィナーレ。 ライオネル・リッチー(元コモドアーズ)、ディオンヌ・ワーウィック、ハリー・ベラフォンテ、シーナ・イーストン、ピーター・ポール&マリー、シェール、ビル・グラハム、クリッシー・ハインド、その他大勢 - フィナーレの「ウィ・アー・ザ・ワールド」に出演。ハリー・ベラフォンテのパートまでは和やかだったが、シーナ・イーストンのパートのところでジョーン・バエズがマイクに割り込んできたことをきっかけに見苦しいマイクの争奪戦となったところで日本中継は打ち切られた。
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