1997 Hungarian Grand Prixとは? わかりやすく解説

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1997年ハンガリーグランプリ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 09:02 UTC 版)

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 1997年ハンガリーグランプリ
レース詳細
日程 1997年シーズン第11戦
決勝開催日 1997年8月10日
開催地 ハンガロリンク
ハンガリー ブダペスト
コース長 3.968km
レース距離 77周(305.536km)
決勝日天候 晴れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'14.672
ファステストラップ
ドライバー ハインツ・ハラルド・フレンツェン
タイム 1'18.372(Lap 25)
決勝順位
優勝
2位
3位

1997年ハンガリーグランプリ(1997 Hungarian Grand Prix)は、1997年F1世界選手権第11戦として、1997年8月10日ハンガロリンクで開催された。

概要

トップを快走するアロウズ・ヤマハのヒル

予選はフェラーリミハエル・シューマッハがポールポジションを獲得し、タイトルを争うウィリアムズルノージャック・ヴィルヌーヴが2番手に続いた。3位は前年度王者であるアロウズヤマハデイモン・ヒルが躍進し今季最高の順位を獲得した。前戦ドイツGPを制したベネトン・ルノーのゲルハルト・ベルガーは7番手に入った。

決勝は快晴で路面温度が上昇し、スタート直後にコンディションがマッチしたブリヂストンタイヤを使用する予選3位のヒルがじわじわと予選PPのM・シューマッハを攻め立てる。11周目の第1コーナーでヒルはM・シューマッハを抜き首位に立った。フェラーリ勢はグッドイヤータイヤとのマッチングの悪さから終始ペースが上がらず、やがてM・シューマッハはウィリアムズ勢やマクラーレン勢にも抜かれてしまう。M・シューマッハは中盤以降はジョーダンプジョーを駆る弟のラルフ・シューマッハの追撃を受け続け、チームメイトであるエディー・アーバインプロスト無限中野信治とのバトルに終始した。

中盤に上位陣でただ1人1ストップ作戦を取ったウィリアムズのハインツ・ハラルド・フレンツェンが、このレースのファステストラップを叩き出して一時はトップを走るも、燃料漏れからマシンが発火してリタイアに終わる。

その後ヒルの独走態勢が続き、アロウズチームにブリヂストンタイヤおよびヤマハエンジンにとっての悲願の初優勝が迫るも、残り2周でヒルのマシンに油圧系のトラブルが発生してスロットルが戻らなくなり、更にギアが3速に固まり急失速、ファイナルラップでヴィルヌーヴがヒルをオーバーテイクして9秒あまりの差をつけて1位でチェッカーを受けた。大金星をあと一歩の所で逃したヒルであったが、手負いのマシンで2位フィニッシュ、3位にはザウバーのジョニー・ハーバートが入った。そしてアーバインとの争いを制した中野が6位に入り、今季2度目の入賞を果たした。

レース後、1年前のチームメイト同士だったヴィルヌーヴとヒルはお互いの健闘を称え合うかのように抱擁し、表彰台に駆け付けた観客からは「このレースを盛り上げた主役であった」ヒルに対して大歓声が上がった。

ヒルは「A18は、基本的なバランスは優れていて、ヤマハエンジンも超軽量、ブリヂストンタイヤを履かせたら文句なしのセットアップが決まる可能性があり、(エンジンパワーがさほど重要ではない)ハンガロリンクでピッタリまとまった。グッドイヤーは少し攻め過ぎてしまったようだった」と分析している[1]

予選

順位 No ドライバー チーム タイム
1 5 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 1'14"672
2 3 ジャック・ヴィルヌーヴ ウィリアムズルノー 1'14"859 +0"187
3 1 デイモン・ヒル アロウズヤマハ 1'15"044 +0"372
4 9 ミカ・ハッキネン マクラーレンメルセデス 1'15"140 +0"468
5 6 エディ・アーバイン フェラーリ 1'15"424 +0"752
6 4 ハインツ=ハラルド・フレンツェン ウィリアムズルノー 1'15"520 +0"848
7 8 ゲルハルト・ベルガー ベネトンルノー 1'15"699 +1"027
8 10 デビッド・クルサード マクラーレンメルセデス 1'15"705 +1"033
9 7 ジャン・アレジ ベネトンルノー 1'15"905 +1"233
10 16 ジョニー・ハーバート ザウバーペトロナス 1'16"138 +1"466
11 22 ルーベンス・バリチェロ スチュワートフォード 1'16"138 +1"466
12 14 ヤルノ・トゥルーリ プロスト無限ホンダ 1'16"297 +1"625
13 12 ジャンカルロ・フィジケラ ジョーダンプジョー 1'16"300 +1"628
14 11 ラルフ・シューマッハ ジョーダンプジョー 1'16"686 +2"014
15 17 ジャンニ・モルビデリ ザウバーペトロナス 1'16"766 +2"094
16 15 中野信治 プロスト無限ホンダ 1'16"784 +2"112
17 23 ヤン・マグヌッセン スチュワートフォード 1'16"858 +2"186
18 18 ヨス・フェルスタッペン ティレルフォード 1'17"095 +2"323
19 2 ペドロ・ディニス アロウズヤマハ 1'17"118 +2"346
20 20 片山右京 ミナルディハート 1'17"232 +2"560
21 19 ミカ・サロ ティレルフォード 1'17"482 +2"810
22 21 タルソ・マルケス ミナルディハート 1'18'020 +3"348

[2]

決勝

順位 No ドライバー チーム 周回数 タイヤ/リタイア グリッド ポイント
1 3 ジャック・ヴィルヌーヴ ウィリアムズルノー 77 1:45'47.149 2 10
2 1 デイモン・ヒル アロウズヤマハ 77 +9.079 3 6
3 16 ジョニー・ハーバート ザウバーペトロナス 77 +20.445 10 4
4 5 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 77 +30.501 1 3
5 11 ラルフ・シューマッハ ジョーダンプジョー 77 +30.715 14 2
6 15 中野信治 プロスト無限ホンダ 77 +41.512 16 1
7 14 ヤルノ・トゥルーリ プロスト無限ホンダ 77 +1'15.552 12  
8 8 ゲルハルト・ベルガー ベネトンルノー 77 +1'16.409 7  
9 6 エディ・アーバイン フェラーリ 76 +1 Lap 5  
10 20 片山右京 ミナルディハート 76 +1 Lap 20  
11 7 ジャン・アレジ ベネトンルノー 76 +1 Lap 9  
12 21 タルソ・マルケス ミナルディハート 75 +2 Laps 22  
13 19 ミカ・サロ ティレルフォード 75 +2 Laps 21  
Ret 10 デビッド・クルサード マクラーレンメルセデス 65 電気系 8  
Ret 18 ヨス・フェルスタッペン ティレルフォード 61 ギアボックス 18  
Ret 2 ペドロ・ディニス アロウズヤマハ 53 電気系 19  
Ret 12 ジャンカルロ・フィジケラ ジョーダンプジョー 42 スピンアウト 13  
Ret 4 ハインツ=ハラルド・フレンツェン ウィリアムズルノー 29 燃料漏れ 6  
Ret 22 ルーベンス・バリチェロ スチュワートフォード 29 エンジン 11  
Ret 9 ミカ・ハッキネン マクラーレンメルセデス 12 油圧系 4  
Ret 17 ジャンニ・モルビデリ ザウバーペトロナス 7 エンジン 15  
Ret 23 ヤン・マグヌッセン スチュワートフォード 5 アクシデント 17  

[2]

記録

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ GP CAR Story Vol.23 アロウズ・A18 ”理想的な贈り物”の代償。 三栄書房 P47。
  2. ^ a b GP CAR STIRY Vol.23 アロウズ・A!8 ヤマハ 74頁。


前戦
1997年ドイツグランプリ
FIA F1世界選手権
1997年シーズン
次戦
1997年ベルギーグランプリ
前回開催
1996年ハンガリーグランプリ
ハンガリーグランプリ 次回開催
1998年ハンガリーグランプリ

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