主唱者
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ジョン・L・ネヴィアス(John Livingstone Neviusu、1829年-1893年)は長老派教会の宣教師として19世紀後半に中国へ派遣された。当時の西洋式の宣教方策に疑問を抱いたネヴィアスは、1886年に『The Planting and Development of Missionary Churches』を著した。この本の中でネヴィアスは伝統的な伝道を捨て去り、独立し、自給できる土着の教会を育成する新たな計画を導入することを提唱した。 ディクソン・エドワード・ホステ(Dixon Edward Hoste、1861年-1946年)は中国内地伝道団の指導者のハドソン・テーラー(Hudson Taylor)の後継者であり、中国の教会設立に自給・自治・自展の自立原理を適用したことが評価されている。この3つの標語は、伝道団が中国から追放された後、中国基督教三自愛国運動委員会に採用された。 ローランド・アレン(Roland Allen、1868年-1947年)もまた自立原理の導入を試みた。1895年から1903年まで、英国国教会の伝道団として中国で活動した後、イングランドに帰国し、以後40年間を宣教方策に関する著作に費した。アレンの著書のうち、『聖パウロの方策か、 私たちの方策か? - Missionary methods : St. Paul's or ours? : a study of the church in the four provinces』(1912年)および『教会の自然発生的な進展と、それを妨げる諸要素 - The Spontaneous Expansion of the Church: And Causes that Hinder It』(1912年)の2作は今日も出版されている。 アリス・ルース(Alice Luce、1873年-1955年)はインドで活動した英国国教会の宣教師で、アレンの宣教理論に影響を受け、ペンテコステ派の伝道者のために、1921年に『Paul's Missionary Methods』 を著した。彼女の支持により、自立原理は20世紀初頭におけるアッセンブリーズ・オブ・ゴッドの標準的な宣教方策となった。 メルヴィン・ホッジス(Melvin Hodges、1909年-1988年)は、アッセンブリーズ・オブ・ゴッドの宣教師としてニカラグアで活動した。ホッジスは1950年代に著作『On the Mission Field: The Indigenous Church』によって再びこの概念を普及させた。ホッジスは土着教会(indigenous church)を"a native church . . . which shares the life of the country in which it is planted and finds itself ready to govern itself, support itself, and reproduce itself."と定義した。彼は、外国の資金は宣教活動に、依存を生み出し、父親的温情主義的な傾向を根付かせてしまい、その結果不健全で無気力な教会となってしまうと考えた。宣教師としての経験は疑いようもなく、ホッジスの3つの原理の提示の仕方に影響している。ホッジスは、柔軟性や、土地の信者の要求に応じて、原理を調整していくことの必要性を強調した。
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「主唱者」の例文・使い方・用例・文例
- 彼はこの事業の主唱者である
- 革命の主唱者は誰か
- 社会主義の政治的な主唱者
- 米国の画家(オランダ生まれ)で、抽象表現主義の主要なアメリカの主唱者(1904年−1997年)
- 米国の作家で先験論の主要な主唱者(1803年−1882年)
- フランスの劇作家(ルーマニア生まれ)で、不条理劇の主要な主唱者(1912年−1994年)
- 米国の飛行士で将軍で、軍事における空軍力の初期段階の主唱者(1879年−1936年)
- 米国の奴隷廃止論者、フェミニストで、奴隷制度から解放され、奴隷制度の廃止と女性の権利の主要な主唱者になった(1797年−1883年)
- 米国の婦人参政権の主唱者
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