1920年代の発電規模拡大とは? わかりやすく解説

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1920年代の発電規模拡大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:19 UTC 版)

信濃電気」の記事における「1920年代の発電規模拡大」の解説

1922年大正11年)春、関川高沢発電所火災遭った。その復旧工事はただちに着手され年内一部完了、翌1923年大正12年4月までにすべて竣工し焼失前より100 kW増となる出力4,050 kW発電所として復旧された。続いて1923年8月樽川発電所竣工した北信地方下高井郡上木島村(現・木島平村)にあり、信濃川水系樽川支流倉下川から取水する発電所である。当初発電所出力960 kW設定された。発電所増設一方で開業時からの発電所である米子発電所1923年4月廃止された。これは米子川上流にある米子鉱山硫黄鉱山)から流出した鉱毒によって機械腐食進行したためである。 1925年大正14年)秋、長野電灯佐久支社との間で相互に電力融通するための設備として、長野電灯側で小諸変電所北佐久郡小諸町)の増設工事信濃電気側で大屋小諸間の送電線新設工事施工された。次いで同年12月樽川発電所に続く自社発電所として鳥居川発電所が運転を開始した当初発電所出力は1,000 kW長野県北部の上水内郡柏原村にあり、信濃電気信濃川水系鳥居川最初に建設した発電所になる。次いで1926年大正15年12月1日付で武石電力興業から同社経営電気事業譲り受けた武石電力興業武石発電所出力200 kW)を建設した会社で、1925年7月2日付で資本金30万円をもって小県郡丸子町大字上丸子設立されていた。この事業統合信濃電気へと移管された武石発電所は、小県郡武石村(現・上田市)を流れ信濃川水系武石川依田川支流)にあり、1926年4月竣工した昭和入った後も信濃電気発電力を拡大していく。関川では、1927年昭和2年7月高沢第一発電所隣接する高沢第二発電所竣工した高沢第一発電所の上流側に取水口設けて別個の水路にて導水発電するもので、その出力10,800 kWに及ぶ。関川にはさらに高沢発電所の上流側に西野発電所出力3,000 kW)が、支流清水沢清水沢発電所出力400 kW)が建設された。西野発電所1930年昭和5年2月に運転を開始関川下流発電所を持つ中央電気共同貯水池設けるべく共同開発した笹ヶ峰ダムから主に取水発電する一方清水沢発電所同年12月運転開始で、清水沢設置され調整池活用して発電する信濃川水系鳥居川では、鳥居川第一発電所続いて上流部鳥居川第三発電所出力2,000 kW)、その一つ下流鳥居川第二発電所出力2,000 kW)、そして第一発電所下流側鳥居川第四発電所出力670 kW)が整備された。上流側鳥居川第三第二発電所は川の最上流部に設置され古池貯水池種池隣接とともに1928年昭和3年6月に運転を開始下流側鳥居川第四発電所1930年4月より運転を始めた加えて1928年12月には上田地域にて横沢第二発電所出力280 kW)も新設された。同発電所横沢第一発電所同じく小県郡長村信濃川水系神川位置する発電所増設結果信濃電気発電力は合計33,060 kW1931年以降)へと拡大した。これは5年前比べ2.5倍増という水準である。さらに自社発電所とは別に長野電灯共同梓川電力という電力会社新設し同社通じて1928年10月信濃川水系犀川梓川)にて発電所完成させた。最大出力31,100 kWという大型発電所で、南安曇郡安曇村(現・松本市安曇)に立地する。この発電所発生電力は、信濃電気長野電灯両社では自社消化できる需要がないことと周辺にある既設送電系統都合から、一括して関東地方大手電力会社である東京電灯へと売電された。

※この「1920年代の発電規模拡大」の解説は、「信濃電気」の解説の一部です。
「1920年代の発電規模拡大」を含む「信濃電気」の記事については、「信濃電気」の概要を参照ください。

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