西野発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:19 UTC 版)
位置 : 北緯36度50分37.6秒 東経138度6分7.2秒 / 北緯36.843778度 東経138.102000度 / 36.843778; 138.102000 (西野発電所) 1928年7月5日、信濃電気は関川下流に発電所を持つ中央電気との間で、関川最上流部に笹ヶ峰ダムを建設して共同貯水池を設置するという契約を締結した。この笹ヶ峰ダムは翌1929年(昭和4年)10月末に完成し、高さ22メートルのダムにより余水を貯留して夏季は中央電気のため、冬季は信濃電気の常時出力増加のために放流するという運用が始まった。 笹ヶ峰ダムに関連する発電所は西野発電所(出力3,000 kW)という。所在地は新潟県中頸城郡杉野沢村宇棚。笹ヶ峰ダム放水路から直接導水するほか、後述の清水沢発電所の放水も受け入れて発電する。1930年(昭和5年)2月8日より西野送電線とともに運用が開始された。発電設備は三菱造船製のフランシス水車1台と三菱電機製の3,500 kVA発電機1台からなる。発電所出力は建設中に1,800 kWから3,000 kWへと引き上げられた。 なお信濃電気・中央電気が共同建設した笹ヶ峰ダムは1978年(昭和53年)に農林省関川農業利水事業による新しい笹ヶ峰ダムの建設で水没しており、現存しない。
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