彼とは? わかりやすく解説

あ【彼】

読み方:あ

[代]遠称指示代名詞。あれ。

立つ山を—はとこそみれ」〈大和一四五〉


あれ【彼】

読み方:あれ

[代]

遠称指示代名詞

第三者持っている物、または、話し手聞き手双方見えている物をさす。あのもの。「—は何だ」「—が欲しい」

双方見えている所をさす。あそこ。

「—に見えるは茶摘みじゃないか」〈文部省唱歌茶摘

双方知っている過去事柄をさす。例のこと。「—は忘れられない出来事だ」「—以来からだのぐあいが悪くってねえ」

三人称人代名詞双方見えている人、分かっている人をさす。あの人。「—が君の妹か」

二人称人代名詞あなた。

「—は何する僧ぞと尋ねらるるに」〈宇治拾遺・一〉


か【彼】

読み方:か

[代]

多く「の」「は」を伴って用いる)遠称指示代名詞。あれ。かれ。

「兎追いし—の山」〈文部省唱歌故郷

「—の児ろと寝ずやなりなむはだすすき浦野の山に月(つく)片寄るも」〈万・三五六五〉

「何」と対になって並列される事物漠然とさす。「なんとか—とか不平を並べたてる」「何や—やとうるさい」


かれ【彼】

読み方:かれ

【一】[代]

男性をさす三人称人代名詞あの男西欧語の三人称男性代名詞訳語。「—は君の弟かい」⇔彼女。

三人称人代名詞明治時代まで男女区別なく用いたあの人。あれ。

「余はエリス忘れざりき、否、—は日毎に書(ふみ)を寄せしかばえ忘れざりき」〈鴎外舞姫

二人称人代名詞あなた。おまえ。

「—は、なむぞの人ぞ」〈宇津保・俊蔭〉

遠称指示代名詞。あの物。あれ。

「吾(あ)が思(も)ふ君がみ船かも—」〈四〇四五

【二】[名]恋人ある男性。彼氏。「—ができる」⇔彼女。


ひ【彼】

読み方:ひ

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]かれ かの あれ あの

[一]〈ヒ〉向こうにある人や物をさす語。あの人。あれ。向こう。「彼我彼岸彼此(ひし)/海彼

[二]〈かれ〉「彼氏彼等(かれら)」

[三]〈かの〉「彼女(かのじょ)」

難読彼奴(あいつ)・彼奴(きゃつ)・彼処(あそこ)・彼処(かしこ)・彼所(あそこ)・彼方(あちら)・彼方(あなた)・彼方(かなた)・彼誰時(かわたれどき)


作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 6
出版社筑摩書房
刊行年月1987.3
シリーズ名ちくま文庫

収載図書芥川龍之介全集 第14巻 玄鶴山房 河童
出版社岩波書店
刊行年月1996.12

収載図書ザ・龍之介芥川龍之介全一増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7

収載図書或阿呆の一生
出版社岩波書店
刊行年月2001.12
シリーズ名岩波文芸書初版本復刻シリーズ

収載図書大活字版 ザ・龍之介全小全一
出版社第三書館
刊行年月2006.7

収載図書芥川龍之介全集 第14巻 玄鶴山房河童
出版社岩波書店
刊行年月2008.2


作者フランツ・カフカ

収載図書カフカ傑作短篇集
出版社福武書店
刊行年月1988.3
シリーズ名福武文庫


作者川崎長太郎

収載図書昭和文学全集 14
出版社小学館
刊行年月1988.11

収載図書川崎長太郎選集
出版社河出書房新社
刊行年月1991.11


作者北川あつ子

収載図書悪意パラダイム
出版社沖積舎
刊行年月1990.4


作者中城

収載図書神こそ見つらめ
出版社日本図刊行
刊行年月1993.12


彼!!

作者サルトゥイコフ・シチェドリン

収載図書専横行政官その女たち
出版社未来社
刊行年月2000.2


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 06:30 UTC 版)

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(かれ)

関連項目



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 06:52 UTC 版)

R62号の発明」の記事における「彼」解説

機械設計技術者。複合自動旋盤をやっていた。アメリカ技術出資により仕事なくなり、馘になる。脳の手術を受けてロボットのR62号となる。弟は労働組合運動やっている

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 21:01 UTC 版)

壁 (小説)」の記事における「彼」解説

赤い繭を拾う。

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彼(かれ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 05:11 UTC 版)

パワプロクンポケット11」の記事における「彼(かれ)」の解説

サブローと共に同じ時代からやってきた未来人で、サブロー同業者かつ旧友6人組創設者でもう1人時間犯罪者パワプロクンポケットシリーズ全体物語の核心に迫る事件黒幕サブロー「ドクター」呼称サブロー共々唐沢博士未来技術提供した事でサイボーグアンドロイド等のオーバーテクノロジープロペラ団やオオガミにもたらされるきっかけ作った人物人類の為と言いつつ実際私欲為に仲間利用して旧友であるはずのサブローまで騙し人類のためニ…そしてなによりもこのワタシのためニ」「まじめなやつを騙すのは簡単だ」等と呟いていた。 彼という名前は6人組からの呼称本名不明本作では最後までシルエットでの登場正体不明だが、神条紫杏電話した際にジャジメントナマーズのロッカールーム電話した事からジャジメントナマーズの関係者だと判明している。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 09:25 UTC 版)

ペニス (小説)」の記事における「彼」解説

小学校低学年ほどの少年管理所分室ロッカーから、死体として姿を現わす

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彼(かれ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/28 22:19 UTC 版)

しゅぷれ〜むキャンディ 〜王道には王道たる理由があるんです!〜」の記事における「彼(かれ)」の解説

優の中に存在するもうひとつ人格人間嫌い自称し殺人厭わない冷酷な性格論理展開長けシラユキ殺され激情つけこんで優が暴力振るうように仕向け、優が受けたカウンセリング論理を数秒のうちにことごとく論破した。優のことを「嘘つきライヤー)」と呼ぶ(ラビアンローズにより優が『彼』のことをいなくなった信じ込もうとしているため)。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 03:00 UTC 版)

恋人」の記事における「彼」解説

彼氏」を「彼」ともいうが、先述たように、元々は男女両性用いてきた古来大和言葉三人称代名詞「かれ」が、「彼女」という新語普及してゆくに連れて愛人もしくは恋人ある男性」の意味だけで用いられるようになっていった。間違えてならないのは、明治初頭生まれた言葉遊び「彼女」一般的な辞書掲載されるほどの語にまで成長遂げた頃には明治終わりかけていた(あるいは、終わっていた)という事実で、つまりは「彼女」通用語になるまでは依然として男女両用の「かれ」が、いわゆるこの時代正し日本語であったその後「彼女」対義語として「彼氏」が生まれ流行語から通用語へと成長したことで「彼」と「彼氏」が同義語として並存する時代到来し、今に到っている。以下は用例日焼せる彼と彼女と町に逢ふ ──高浜虚子明治・大正・昭和時代の人)我一語彼一語きいてをり ──星野立子大正・昭和時代の人)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 23:46 UTC 版)

禽獣 (小説)」の記事における「彼」解説

40歳に近い。独身者厭人癖がある。音楽雑誌月々金を出し音楽会舞踊会に通っている。菊戴駒鳥柴犬緋目高の子百舌の子ワイアーヘアード・フォックス・テリアボストン・テリア木菟などを飼っている。紅雀黄鶺鴒赤鬚飼ったこともある。出産育児楽しく雌犬ばかり飼っている。どんな愛玩動物でも見ればほしくなるが、そういう浮気心結局薄情等しいことを経験で知る。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 17:16 UTC 版)

ルウベンスの偽画」の記事における「彼」解説

いつもは夏に来る避暑地軽井沢)を晩夏訪れた。同じ地での知り合い「彼女」のことを、こっそり「ルウベンスの偽画」と呼んでいる。万平ホテル宿泊している。

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彼(君) (かれ(きみ))

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 00:14 UTC 版)

Apocripha/0」の記事における「彼(君) (かれ(きみ))」の解説

神と思われる男性本名不明で、セレスには「彼」または「君」と呼ばれていた(このことから、セレスは神に最も近い(または親しい)天使であった思われる)。セレス拒んだことにより彼に殺されてしまう。

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出典:『Wiktionary』 (2021/07/03 04:19 UTC 版)

発音(?)

代名詞

  1. 古語遠称。あれ、あちら、あの。
  2. かれ三人称

名詞

  1. かれボーイフレンド又は男性恋人

類義語

熟語


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