魔術・戦闘スキル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 15:40 UTC 版)
2メートル以上の令刀と呼ばれる日本刀(大太刀)「七天七刀」を使った抜刀術「唯閃」とワイヤーによる攻撃「七閃」を主体とする白兵戦を得意とする。攻撃魔術も普通に用いるが、結界のような細かい魔術は苦手としている。「聖人」なので一般の魔術師以上の能力を有するものの、100%の力の行使は自滅する恐れがあるために不可能らしく、全力を長時間発揮することは難しい。「魔神」のように死者を復活させる力もなく、死者を生き返らせた「神の子」の力の一端を軸にした特殊な回復魔術を構築しているが、死者の魂を癒す事には失敗している。また、敵味方共に、人の命が奪われる状況を決して認めない性格から、大規模な戦争においては戦闘よりも救助に重きを置き、対人戦闘でも鞘による殴打など殺傷力が低い攻撃を使う。だが、それでも「神裂に勝てるのは本物の神様か天使ぐらいのものだろう」と言われるほどの実力者であり、敗北は数えるほどしかなく、単独で倒せなかった相手は二重聖人にして「神の右席」のアックア、カーテナから莫大な「天使の力」を供給された騎士団長、近代西洋魔術の開発に関わった「黄金」の魔術師アレイスター、同じく「黄金」のオリジナルから再現されたダイアン、人質の存在を匂わせた上で専門外の最先端科学技術を術式に組み込んだキトリニタスなど、特殊な者に限られる。劇場版アニメでは、前述の超人ぶりから「地上で全力を発揮したら、それこそ地球が壊れてしまうので(笑)」と評されている。 また、魔術だけでなく肉体的なスキルも高く、作中では最強クラスである。音速を超える挙動を可能とし、銃弾を目視で回避可能、爆撃機を両断できる、道路標識を投げ槍の要領で1km以上先まで投擲する、海に漂うゴミなどのわずかな浮力を利用して水面を高速移動する、風に舞う木の葉やビニール袋を飛び石に上空300mまで瞬時に飛び上がる、蹴り1発で工場を倒壊させるといった超人的な身体能力を持つ。視力は両目共に8.0で、ある程度の暗視も利く。 唯閃(ゆいせん) 聖人の力と七天七刀を用いた神速の抜刀術。多角宗教融合型十字教である天草式の技法により、十字術式でできないことは仏教術式、仏教術式でできないことは神道術式、神道術式でできないことは十字術式というように、特定の宗教に対し、別の教義で用いられる術式を迂回し、お互いの弱点をその都度適切な形で補う事で、完全な破壊力を持つ無二の攻撃術式となっている。 さらに、多神教の中でも神の数が多く、神との交渉術として神殺しの術式を保有する神道術式を使い、独特の呼吸法で魔力を練り上げ、一時的に血管筋肉内蔵神経骨格の全てを「神を殺す者」へと組み換えることで、十字教徒では大前提として倒すことのできない一神教の天使すら切断し、天使長と同等の力を得るカーテナの全次元切断術式とも打ち合える、必殺の一撃を放つことができる。ただ、一瞬で勝負を着けないと全身が崩壊するほどの負担が襲う術式であり、抜刀術なのも自身が得意だからではなく、その形を取らざるを得なかっただけでしかない。 七閃(ななせん) 七天七刀の鞘に仕込まれた7本の鋼糸(ワイヤー)による斬撃を軸とする中遠距離用の格闘術。天草式の「七教七刃」を発展させた技で、刀を鞘内で僅かに動かす動作によって抜刀術と誤認させる。攻撃速度は一瞬に7回殺すほどとされ、10メートル以上の距離から相手を切り裂く。刃を置く事で場を区切り聖域化する、一種の拒絶の壁・防御の魔法陣を設ける儀式としての意図もあり、排斥に物理的な攻撃を加え、ワイヤーの形に置き換えた事で、抜刀に織り交ぜてタイミングをずらした斬撃を自由自在に解き放つ、空間全体を味方につけたような切れ味を実現している。また、ワイヤーの軌跡を利用して3次元的な魔法陣を構築できる。左文字の銘を継ぐ刀匠が鍛えた世界遺産級の業物だが、本物の天使には容易く引き裂かれる程度でしかない。
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