食用部位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 20:02 UTC 版)
イギリスでの各部位の呼び方 アメリカ合衆国での各部位の呼び方 「en:Cut of pork」も参照 豚肉の部位は、社団法人日本食肉格付協会の豚部分肉取引規格における「食肉小売品質基準」では以下のように定められている。 豚かた 「うで」「かたロース」及び「かたばら」に細分する。 豚ロース 豚ばら 豚もも 「うちもも」「しんたま」及び「そともも」に細分する。 豚ヒレ 法律上は定まっていないが、臓物(もつ)などの以下の部位も広く知られている。 豚トロ - 頬下部から首の脂身の肉 タン - 舌。牛タンと比べて価格が圧倒的に安いため、牛タンの代用品として好んで食べる人も多い。 ハツ - 心臓 レバー - 肝臓 シキン - 食道 ナンコツ - 気管や声帯、肺動脈、肺静脈の総称。 フワ - 肺 ハラミ - 横隔膜 シビレ - 胸腺と膵臓 チレ - 脾臓 オッパイ - 乳房 マメ - 腎臓 ガツ - 胃。英語の"guts"(ガツ:腹、はらわた、消化管を表すgutの複数形)が語源とされる。チートとも呼ばれる。 モツ、ホルモン - 主に腸を指す。ダルム(ドイツ語で腸を意味する)ともいう。日本ではもっぱら焼肉用の物をホルモン(ホルモン焼き)、煮込み用の物を「もつ」と呼んで区別することが多い。なおホルモンには大腸、小腸、直腸があり、それぞれ味わいや価格は異なる。シロ - 小腸と大腸 テッポウ - 直腸 ドテ - 肛門 キンツル - 陰茎の筋肉 コブクロ - 子宮 ホーデン - 睾丸 豚スネ - 足のうち足首から上の部分 豚足 - 足のうち足首から下の部分。前足と後ろ足では大きさ、構造が異なり、味わいもやや異なる。 表皮 - 沖縄では豚の頭部の表皮を「チラグヮー」と称し食用にする。耳の皮を使ったミミガーや、皮付きの豚肉を煮込んだラフテーやテビチも良く食べられている。 すじ肉 - ロースと背脂の間にある薄い膜。牛すじと違い、市場に出回ることは少ないが、牛すじより匂いが少ないとされる。 軟骨 - 見た目はミミガーと似ている。適度な歯ごたえと脂があって美味である。 血液 - 中国や東南アジアでは塩を振ることで豆腐状に固めた血を食材として扱う。沖縄では炒めものに利用する。西洋には血のソーセージや血のプディングが存在する。
※この「食用部位」の解説は、「豚肉」の解説の一部です。
「食用部位」を含む「豚肉」の記事については、「豚肉」の概要を参照ください。
- 食用部位のページへのリンク