食管法突破(米戦争)編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 21:46 UTC 版)
「エラン (漫画)」の記事における「食管法突破(米戦争)編」の解説
第8話から第11話 アメリカに出張していた一丸は現地のバイヤーからカリフォルニア米の取引を勧められる。本来、日本には食管法があるため、生米には手を出せない。だが、この法律には、ある抜け穴があった。実はこの法律は加工食品や冷凍食品に関する規定がゴッソリと抜け落ちているのである。そこで一丸は買った米を調理し「冷凍加工食品」として輸入する方法を考え出す。だがバイヤーは同時に他の業者にも購入の商談オファーを出していて、そこに座王の柳が乗ってきたのである。柳もまた一丸と同じことを目論んでいた。結果、エランと座王は売りに出されていた米を同じ額で同量に折半して仕入れる事となってしまう。だが、たとえ同じ額で仕入れたとしても、これから全てのシステムを構築するエランと、既に既存のシステムを用意していた座王とでは、同じ事をしても想定利益に差が出る事が明らかだった。話を聞いた北木はそこに気付き「座王にはめられた」と忠言する。 ブロジェクトを進めていく中、エラン側は計算を勧めていくうちに細かな誤差が重なって、北木の見込み通り、本件にかかる予測利益は赤字計上の見込みすら出てしまった。一方の座王は資本力と人脈をフル活用し、加工食品の製造元をセントラルキッチンを持つジェントリー・フーズ、売却先をJR各社に支店を置く駅弁会社という計画を立て、民間小売レベルに卸さない事で農協を黙らせて、一気に食管法を突破してしまう。 一方のエランは、プライベートのゴタゴタで冷凍食品メーカーの女性社長とその息子に出会う。彼女の会社は冷凍食品とはいってもワン・プレート・ディッシュが主力商品で、当然、米の需要も存在した。社長はバツイチであり、その息子の父は超一流ホテル運営会社の総ホテル支配人であった。彼女の家庭の騒動に巻き込まれる中、結果としてエランは彼女の会社に米を売却し元旦那のホテルで製品の供与を行うラインを確立させることを可能とした。これで辛くも赤字を免れる。 だが、食管法を突破したことはエランの面々に今後の日本の食糧自給を案じさせる。しかし、それに対して娑羅は「自給が出来なくても、きちんと稼ぐならば外国から買い入れればいい、買うことが出来ないなら第三国を経由できる。方法は他にもいろいろある」と言い切り、その一方で「日本が無くてもアジアや世界は何も困らない。日本だけが存続すればよいと考えるやり方は改めなければならない」とクギを刺す。
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