運転形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:47 UTC 版)
「国鉄EF63形電気機関車」の記事における「運転形態」の解説
当初は以下の運転形態が計画された。 本形式1両+EF62形 定数320tの貨物列車または最大実荷重360tの旅客列車 本形式2両+EF62形 定数500tの貨物列車または最大実荷重550tの旅客列車 本形式3両重連 最大12両の電車・気動車による列車推進・牽引 下り(上り勾配)貨物列車車掌車は本区間限定のヨ3500形 上り(下り勾配)客車列車本形式x2+EF62形3重連 しかし実地試験を行った結果一部で不具合や問題が発生したため修正を加え、EF62形が牽引する客車・貨物列車と動力分散方式の電車・気動車列車とでは以下に示す方式に変更され、若干の差異が発生した。 EF62形牽引列車の場合(単機回送を含む) 牽引定数を旅客列車360t・貨物列車400tに制限した上で以下の方式を採用。 下り列車(軽井沢)EF62形+客車もしくは貨車+EF63形+EF63形(横川) EF62形の機関士は無線通信により信号・安全の確認を行ない本形式乗務機関士への連絡とEF63形機関士の指示を受けての運転を行うと共に本形式2両で推進するプッシュプル方式での運転操作を行う。 上り列車(軽井沢)客車もしくは貨車+EF62形+EF63形+EF63形(横川) 勾配麓側に機関車三重連となり、最前部の本形式(本務機)から3両の総括制御を行う。 電車・気動車列車の場合 189系+本形式x2 489系との連結部連結器奥ジャンパ栓がKE70形協調制御回線 クモハ169-4走行音(EF63 10+EF63 20との協調運転) この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 無動力での推進・牽引運転では新性能電車が最大8両、旧性能電車・気動車が最大7両、後に開発された協調運転可能の電車では最大12両までの編成組成制約を課した上で上り下り問わず勾配麓側に本形式2両を連結する形態を採用。(軽井沢)電車もしくは気動車+EF63形+EF63形(横川) また編成両数以外にも電車側には以下の制約が課された。前述した横軽対策施工車であること。 電車との協調運転時ならびに推進・牽引運転時は制御の関係からマスコンオフとブレーキハンドルの抜き取りが義務付けられた。万が一電車側でマスコンを投入すると制御信号が交錯するため非常ブレーキが作動するほか、電車側での非常ブレーキ操作は運転席に増設された車掌弁のみとした。 気動車では本形式からブレーキ制御のみでの推進・牽引運転とし、ディーゼルエンジンはマスコンオフ即ちアイドリング状態とされた。 軽井沢に向う下り列車では押し上げ対象列車の電車運転士が信号機と安全の確認を行ない連絡を担当する。 本形式と新前橋所属車の連結165系ではMcM'ユニットを横川側に組成(左)185系ではMM'ユニット2組を横川側クハ185形の次位に組成(右) 協調・非協調を問わず座屈による浮き上がり脱線の予防から自重が大きい電動車ユニットを峠の下側にしたために新前橋電車区(現・高崎車両センター)・長野運転所(後の長野第一運転区→北長野運転所→長野総合車両所→現・長野総合車両センター)配置の165・169系が他車両基地配置車と逆向きに編成が組成されていたほか、後に松本運転所(現・松本車両センター)配置の115系1000番台・新前橋電車区配置の185系200番台も電動車ユニットが本来と逆向きに組成された。 詳細は#電車との連結運転用装備も参照。
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