座屈とは? わかりやすく解説

ざ‐くつ【座屈】

読み方:ざくつ

長い棒やなどが縦方向圧縮荷重受けたときに、ある限度超える横方向に曲がる現象


座屈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 23:27 UTC 版)

短い柱(左)と長い柱(右)が圧縮力を受けたときの比較。細長い柱は座屈を起こす。

座屈(ざくつ、buckling)は、構造物に加える荷重を次第に増加すると、ある荷重で急に変形の模様が変化し、大きなたわみを生ずることをいう[1]。構造に座屈現象を引き起こす荷重をその構造の座屈荷重という。座屈荷重はその構造の剛性および形状に依存し、材料強度以下で起こることもある。圧縮荷重を受けるの場合、材料、断面形状、荷重の条件が同じであっても、座屈荷重は柱の長さに依存するため、短い柱では座屈を起こさず、長い柱のみに発生する(右図)。

座屈現象は構造の不安定現象のひとつである。例えば、圧縮荷重を受ける長柱が、擾乱(例えば、風による圧力など)を受けて横方向に変形しても、圧縮荷重が座屈荷重以下であれば、長柱の横剛性(曲げ剛性)により擾乱が消えればもとに戻る。しかし、荷重が座屈荷重ちょうどであると、それに対する長柱の横剛性は十分でなく、擾乱を受けて生じた変形は元に戻らない(変形した状態で安定する)。荷重が座屈荷重よりも少しでも大きいと、小さな擾乱でも長柱は倒壊する。このように、座屈荷重を超える圧縮荷重を受ける構造は不安定な状態にあり、座屈による破壊とは、不安定な状態から倒壊というもう一つの安定状態に飛び移ることである。

圧縮荷重を分担する部材の設計では、座屈強度に対する注意が必要である。

圧縮荷重を受ける長柱の曲げ座屈応力

以下は圧縮荷重を受ける長柱の曲げ座屈荷重に関する記述であるが、曲げ以外にも、ねじりや、曲げ-ねじり連成などの座屈がある。座屈が起こる時の応力はの末端部分の形状、曲げ剛性、細長比などによって異なる。

支配方程式

曲げ剛性 EI の一様断面の柱が圧縮荷重 P を受けるとき、変位 y は以下の式に従う[2]

この項目は、工学技術に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますPortal:技術と産業)。
ウィキペディアウィキペディア

座屈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/25 05:21 UTC 版)

圧縮コイルばね」の記事における「座屈」の解説

細長い垂直に圧縮荷重加えていくと、荷重がある限界値まで達すると大きく折れ曲がる現象発生する。この現象を座屈と呼ぶ。圧縮コイルばねにおいても細長いばねをある程度以上たわませると、ばねが折れ曲がり、座屈を起こす。座屈発生起こりやすさには、圧縮コイルばね縦横比 H0/D が関連する。座屈のことを考慮して縦横比は4以下にすることを日本工業規格では推奨している。

※この「座屈」の解説は、「圧縮コイルばね」の解説の一部です。
「座屈」を含む「圧縮コイルばね」の記事については、「圧縮コイルばね」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「座屈」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「座屈」の関連用語

座屈のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



座屈のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの座屈 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの圧縮コイルばね (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS