ツヴィッカウ・モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:07 UTC 版)
「ツヴィッカウ市電」の記事における「ツヴィッカウ・モデル」の解説
1999年に開通した路線(3号線)のうち、シュタットハレ駅(Stadthalle)から旧市街にあるツヴィッカウ・チェントルム駅(Zwickau-Zentrum)までの全長1.4 kmの区間には、ツヴィッカウ郊外で列車の運行を行っているフォークトラント鉄道(ドイツ語版)(Vogtlandbahn)の気動車が直通運転(片乗り入れ)を実施している。フォークトラント鉄道(1,435 mm)とツヴィッカウ市電(1,000 mm)は軌間が異なるため、直通区間には双方の軌間に対応した三線軌道が敷かれている他、直通運転に使用される気動車についてはブレーキランプやウィンカーなどドイツの路面電車規格(BOStrab(ドイツ語版))に適する機器が搭載されている。また、同時に運用が始まったツヴィッカウ中央駅(ドイツ語版)からグリュック・アウフ・センター駅までのフォークトラント鉄道の区間については、廃止された貨物鉄道の線路が転用されている。 1999年5月30日に実施されたダイヤ改正で直通運転のダイヤが設定され、ツヴィッカウ市電の電車よりも先に乗り入れが始まった。これにより、ツヴィッカウ中心部から離れた場所に位置するツヴィッカウ中央駅や郊外地域への利便性が大幅に向上した。開始当初に導入された車両はデュワグとシーメンスが共同開発した低床気動車のレギオスプリンター(ドイツ語版)であったが、2020年現在はシュタッドラー・レールが展開するレギオシャトルRS1が用いられている。この運転形態は規格が異なる普通鉄道と路面電車を直通するトラムトレインの1つとして位置づけられ、ツヴィッカウ・モデル(Zwickauer Modell)とも呼ばれている。 ツヴィッカウ市電に乗り入れるレギオスプリンター(ドイツ語版)(2005年撮影) フォークトラント鉄道(ドイツ語版)の列車は途中の電停にも停車する(2016年撮影)
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