運転実績
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西ドイツ国内における許認可取得の長期化から、1970年代後半には建設コストと期間の増大を招いたものの、上記のような努力によって1980年代には世界で最も信頼性の高い原子力発電プラントとして躍り出た。年間の計画運転休止期間は西ドイツの煩雑な定期検査にも関わらず、燃料交換、及び保修に要する時間は1986年までの4年間平均で年間約1100時間に過ぎない。燃料交換期間に限定すると750時間程度の場合もあり、トラブルが無い場合の標準的な工程を前提とした理論上の平均設備利用率は90%以上、実績でも85%に達する。なお85%以上の設備利用率を維持する場合、年間の計画運転休止、および強制運転休止期間は55日以内に抑える必要がある。『化学工業日報』によれば1982年以降、6年以上施検率は0を記録し続けていることも報じられた。 ビブリスBにおいてグロス電気出力130万kWを達成した。ビブリスBは標準型とされ、西ドイツ各地に同型炉が建設された。また1970年代末から、コンボイ(Konvoi)と呼ばれる標準化プラントの建設が開始され1988年に下記の3サイトにおいて相次いで運転を開始している。ただし、ドイツの脱原発政策により、いずれも2020年代前半には閉鎖される。 Isar 2(ドイツ語版) Emsland(ドイツ語版) Neckarwestheim 2(ドイツ語版) ネッカーヴェストハイム2号機(Neckarwestheim 2 :GKNとも称する)を訪問した渡部行によると、ネッカーヴェストハイム1・2号機の中央制御室は当直15名で8時間勤務だが、日本の電力会社でみられる5交代制ではなく6交代制(よって総勢90名)を取っている。河川からの取水であり冷却水量には上限があるが、年間のウラン消費量は45t。漁業補償は全くしていないという。
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