軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国の意味・解説 

軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 10:16 UTC 版)

チベットの歴史」の記事における「軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国」の解説

軍閥時代の間、中国チベット干渉する力を持つことができなかった。1918年ラサチャムドと西カム統治取り戻した揚子江沿って休戦が行われ、このときチベット政府は衛のほとんどと西カム支配しており、大体現在のチベット自治区境界一致する揚子江分割されている東カム劉文輝将軍軍閥占領されており、忠誠心変えた現地チベット人王子統治行ったアムド青海はさらに複雑であり、西寧地区1928年から回族将軍馬歩芳とそのムスリム一家将軍馬家軍占領されており、彼らは一貫してアムド残りへの影響力維持努力した青海残り地域地元政府統治していた。南カムのほかに雲南一部には1915年から1927年にかけて雲南軍閥伸びており、知事将軍である竜雲中国内戦終わり頃、蔣介石命令杜聿明が彼を排除するまで雲南居続けた。 ガンデンポタンチベット政府は、1917年-1918年1931年-1933年にかけて、中華民国戦火交えディチュ河金沙江)に至るまでのカム地方西部対す支配権徐々に回復していった。やがてチベット中国は、それぞれカム地方全域自国管轄下にあるという建前地方行政単位もうけたチベットは、カム地方西部中心都市チャムドに「ドカム総督府」を置き、閣僚級のアムド・カム総督(ドメーチーキャプ)を配して統治にあたらせた。 一方中華民国は、発足以来カム地方に対して省制を施行することができず、川辺特別区をおいていたが、国民政府時代1939年日中戦争の勃発にともない国民政府は特別地区解消急ぎ実効支配の及ぼばないディチュ河以西をも名目上範囲として、西康省設置した実効支配領域ディチュ河東岸限られたダライラマ13世治世北京はその領域代表者をおくことは無かった1912年以来チベット-中国間の交渉英国仲裁する場合のみに行われてきたが、1933年11月ダライ・ラマ13世死去すると、以後チベット中国との間で直接交渉再開された。中華民国パンチェン・ラマ9世チベット送り返しチベット政治中華民国意思反映させようとした。しかしパンチェン・ラマ9世ラサ到着前に急死した。しかし、中華民国の国民政府蒙蔵委員会メンバー一部13世の葬儀弔問使節として送りそのまま弁事官としてチベット駐留させることに成功している。実質的な権限はほとんど無かったが、中華人民共和国成立した1949年ラサ政府全員退去させるまでこの部署存在した。この退去事件中華人民共和国のチベット侵攻きっかけ一つとなっている。 1933年ダライラマ13世死後、噶廈はチベットが自らの政治情勢管理できたならば、チベット名目上中国一部のままだったという1914年立場を再び主張した1912年以降チベット中国制御から事実上独立していたが、中国共産党チベット統治断絶しなかったとして、当時国民議会と国会の両議会チベット人議員存在したことを根拠主張している。 1934年より1935年にかけ、長征によりカム地方通過中の労農紅軍第四軍支援によりチベット人人民共和国設立されたが、紅軍撤退とともにほどなく解体した。

※この「軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国」の解説は、「チベットの歴史」の解説の一部です。
「軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国」を含む「チベットの歴史」の記事については、「チベットの歴史」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国」の関連用語

軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



軍閥時代のガンデンポタン政府と中華民国のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのチベットの歴史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS