踏切の弊害とは? わかりやすく解説

踏切の弊害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:41 UTC 版)

踏切」の記事における「踏切の弊害」の解説

踏切鉄道車両自動車自転車歩行者がともに通過進入して交通錯綜することから鉄道事故起こりやすく、交通渋滞原因ともなる。事故については、列車接近認識しながら無理な横断図った場合以外に、イヤホン音楽聴き入っていたことなどによる不注意歩行視覚聴覚障害があるケースなど様態は様々である。国土交通省によると、第3種第4種踏切での事故100カ所あたり0.94件で、第1種1.4倍に達する。運輸安全委員会2014年度以降死亡者出た踏切事故の全件で現場調査分析行っている。その度報告書対策求めているが、第1種への改修は特に中小私鉄ローカル鉄道事業者にとって費用負担重く踏切廃止上記事実上の踏切」と同様に周辺住民からの反対強く、あまり進んでいない。 また特に大都市圏において列車本数線路数が多い踏切では、朝ラッシュ時など時間帯によっては(ダイヤ乱れた場合も含む)、開いている時間が閉まってい時間よりも短く1時間数分しか開いていない踏切もある)、開かずの踏切となってしまっているものもある。そのため、特に交通量の多い箇所中心に道路鉄道高架化または地下化目的とした連続立体交差事業によって踏切除去進められている。なお、踏切開いている時間は、列車がわずか数秒遅れる程度でも開かなくなることがある対向列車及び同一方向列車間隔主な理由)。また、遮断機故障して上がらなくなることで、道路交通支障生じケースもある。 更に、渋滞原因一つである自動車踏切一時停止義務も、日本国外では警報機・遮断機つき(国によっては警報機のみの場合も)の場合はほとんど規制されていない ことから、第1種踏切については日本の国会でも廃止すべきか検討されことがある。しかし、2000年8月9日秩父鉄道において、落雷により警報機が故障した踏切電車踏切進入した自動車との事故発生した踏切信号機設置した踏切青信号表示されている場合一時停止不要なため、交通量の多い一部踏切では踏切信号機設置し一時停止義務なくして交通円滑化が図られている。しかし、これにも弊害があり、踏切部分道床劣化早まってしまう場合がある。福島交通飯坂線平野踏切では、交差する国道13号重量のある大型車両絶え高速通過するため、想定超える道床からの打ち返しにより、レール金属疲労大きくなり、レール破断する事態となった。 その上、その踏切線路曲線上に存在する場合カントより道路側に段差生ずる。このような線路複数またぐ踏切ともなれば路面洗濯板となってしまう。そのため『交通バラエティ 日本の歩きかた』で取り上げられた例においては段差越える際の振動により「自転車カゴから荷物落ちる」「積み荷破損する」、段差そのものにより「自動車底部路面に傷ができる」「(開かずの踏切だった場合急いで通過しようとして)バランス崩したローライダー如くクルマ跳ねたりする」といった弊害発生していた。 道路法および鉄道に関する技術上の基準を定める省令道路と鉄道交差する場合原則として立体交差としなければならない定められているため、新幹線ミニ新幹線東海旅客鉄道浜松工場への引込線 を除く)や武蔵野線湖西線など、モータリゼーションによる道路整備進んだ後に新規に開業した多く路線では、道路との交差地点全て立体交差とし、踏切設けていない。例外的に踏切新設認められる場合として、停車場近接した場所で道路交差する場合において、立体交差になることで道路又は鉄道効用著しく阻害され場合などが道路法施行令定められており、新設路線でも既設路線との接続駅付近に踏切設置されている場合がある。「立体交差」も参照

※この「踏切の弊害」の解説は、「踏切」の解説の一部です。
「踏切の弊害」を含む「踏切」の記事については、「踏切」の概要を参照ください。

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