踊る人々とは? わかりやすく解説

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埴輪 踊る人々

(踊る人々 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/26 13:15 UTC 版)

埴輪 踊る人々(はにわ おどるひとびと)は、東京国立博物館が所蔵する、踊るような姿をした大小2体の人物形象埴輪。俗に踊る埴輪(おどるはにわ)とも呼ばれ、重要文化財等の指定はされていないが、強いデフォルメと独特の顔の表情が印象的で、一般に古墳時代埴輪の中でもよく知られた存在である。しかし近年の考古学界では、踊る姿ではなく手綱を持ちを引く「馬飼(うまかい)」(馬子:まご・馬曳:うまひき)を表した像とする説が有力視されている。


注釈

  1. ^ 東京国立博物館では、小が57.0 cm、大が64.1 cm[1]、熊谷市立江南文化財センターの別の資料では、小が56.5 cm、大が63.9 cmとされている[3]
  2. ^ ただし、後藤は同論文発表後に発行した出版物上では「踊る人々」の名称で2体を紹介し、「男女何れかは不明」と述べて性別を明確にすることは控えている[14]
  3. ^ この事態について、『朝日新聞』紙上では(江南町が学説の変化に)「踊らされている」と皮肉めいて報じられた[41]
  4. ^ 江南町は2007年(平成19年)2月13日に熊谷市へ編入合併した。
  5. ^ ただし、その後に『(説明が)ちょっとくるしい?』とも付け加えている[42]
  6. ^ ハニワ課長は2014年(平成26年)から起用され[46]、2019年(令和元年)8月28日(ハ・ニワの日)付で課長から部長に「昇進」、および正式に堺市の職員となり辞令交付を受けた。年齢1600歳を自称している。また2020年(令和2年)8月26日には「ハニワ特命部長」に昇進し、8月28日付けの任命書を受けた[47]
  7. ^ a b ただし、「踊る埴輪」の姿を「収穫感謝の踊り」とする解釈は、「葬送の場での踊り」とする東京国立博物館の見解とも異なるものである。

出典

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  3. ^ a b c d 江南町(熊谷市)教育委員会 2003, p. 2.
  4. ^ 学術技芸若ハ考古ノ資料トナルヘキ埋蔵物ヲ発見シタルトキノ取扱方並埋蔵物ノ処分ニ関スル件”. 2020年7月12日閲覧。
  5. ^ 水口 2015, pp. 59–63.
  6. ^ a b c d 江南町の遺跡5 野原古墳群 『踊る埴輪』を出土した古墳群” (PDF). 熊谷市立江南文化財センター. 2020年4月4日閲覧。
  7. ^ 東京国立博物館創立150年記念 踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト”. 東京国立博物館150周年記念特設サイト. 2022年5月5日閲覧。
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  14. ^ a b 後藤 1942, p. 12- 10コマ目
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  47. ^ “ハニワ部長→『ハニワ特命部長』に昇進!堺市全般PR担当になり「ワクワク土器土器」”. 毎日放送. (2020年8月26日). https://www.mbs.jp/news/sp/kansainews/20200826/GE00034548.shtml 2020年8月28日閲覧。 
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  51. ^ 朝日新聞 (1992年4月16日). “地域おこし狙い「おどるわいん」町内で限定販売 埼玉・江南町農協”. 朝日新聞 (埼玉: 朝日新聞社) 
  52. ^ a b “「踊る埴輪」次世代に-出土した埼玉・熊谷でモニュメント建立-”. 毎日新聞. (2022年4月24日). https://mainichi.jp/articles/20220424/k00/00m/040/034000c 2022年5月5日閲覧。 
  53. ^ 林 1984, p. 10.
  54. ^ 市指定文化財一覧”. 前橋市教育委員会 (2019年2月1日). 2022年1月18日閲覧。


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