形象埴輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 15:01 UTC 版)
形象埴輪(けいしょうはにわ)は、古墳時代に古墳の墳丘上や周囲に立て並べられた焼き物である埴輪のうち、家や器物・人物・動物などを象った具象的なものをいう。これとは別種の埴輪として円筒埴輪(朝顔形埴輪を含む)がある。
注釈
- ^ 蓋と同じように用いられたと思われるもので、長い柄の先端に円盤状の顔隠し部分を取り付けたもの。
- ^ 矢を入れて背中に負う武具で、5世紀中頃から実物が発見されている新来の胡籙(ころく)とともに古墳時代を通じて使用された。靫は矢の鏃を上に向けて入れるが、胡籙は鏃を中に入れるという違いがある。
- ^ 乗馬の風習は4世紀末頃に朝鮮半島から伝わった。これを象った馬形埴輪は5世紀前半から登場する。馬は豪華な馬具を装った「飾り馬」で、被葬者の身分の高さを誇示するものであるが、乗馬に最低限必要な轡と手綱を付けた程度のものもあり、さらに、手綱を引く馬子を伴う姿を象った馬形埴輪もある。
- ^ 山陰地方や三重県など地域に偏っている傾向がある。
- ^ 鳥には鶏と水鳥が確認できるが、両者の弁別や水鳥の種類の区別は難しい。
- ^ 少数であるが西日本を中心に出土している。
出典
- ^ 塚廻り古墳群第4号古墳 - 太田市、2020年4月21日閲覧。
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- ^ 若狭 2000.
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- ^ 広瀬 2010, pp. 43–52.
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