警備体制とは? わかりやすく解説

警備体制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:35 UTC 版)

成田国際空港」の記事における「警備体制」の解説

成田空港においては1978年開港から2015年3月に至るまで、日本の空港としては唯一世界の首都空港としても稀な検問制度」があった。従業員外国人を含む空港施設への入場全員に「セキュリティチェック」と称して検問所での身分証明書提示課せられていた。また、専門警察機動隊である「千葉県警察成田国際空港警備隊」(千葉県警察部内呼称は「空警隊」)が検問所ターミナル内に常駐巡回しており、世界的に見て異例の厳重警備敷かれた。その後各国テロ事件発生により、おもな目的不特定多数が集まるターミナル施設でのテロリズム警戒変化している。 入場に際しては、NAA警備員パスポートなど身分証明書確認旅客場合航空券提示求められる場合もあった。空港内店舗従業員については社員証が必要(関係者専用検問レーンがある)。近隣住民通勤通学などで駅を常時利用する場合NAAから「入場証」が発行されていた。情勢によっては抜き打ちカバンなど手荷物開梱して、荷物検査をされる場合があった。 なお過去には、反対派による集会空港周辺行われること予想される場合従業員旅客以外(送迎空港見学店舗利用など)の空港施設への立ち入り原則として禁止されていた。その場合は、対象者以外は検問所で引き返す形式だった(旅客外国人であったり、介添え要するなど特段事情があったりする場合送迎入場許可された)。日程判明し次第検問所への黄色立て看板設置公式ウェブサイトの「トップページ」上、新聞の「政府広報広告首都圏JRおよび京成電鉄の各駅券売所告知なされた2000年代以降は、反対派勢力少数派となっているため年数回に留まっていたが、反対派敷地NAA明け渡し求め絡み裁判審議判決が行われた直後行われる傾向があった。2010年平成22年)を最後に入場規制行われていない(実際には、その後2015年平成27年3月30日正午まで入場規制が行われず、2015年平成27年3月30日正午をもって身分証確認による入場規制廃止となり、顔認証機能を持つカメラなどを配備した新し警備システム運用始まった)。 検問所は、鉄道駅成田空港駅空港第2ビル駅東成田駅)の出口改札(駅を出た時点空港敷地内にいることになるため)と、空港施設に入るすべての道路上新空港インターチェンジ出口隣接する「第1ゲート」、国道295号沿いの「第2ゲート」、千葉県道106号八日市場佐倉線千代田交差点の「第6(南)ゲート」ほか)に設置されていた。路線バスリムジンバス一部ホテル送迎バス・スカイライナーなどでは車内放送空港到着前に身分証提示お願いします」あるいは「空港での検問あります」とアナウンスされていた。 鉄道駅では、旅客機搭乗時の保安検査場と同様のレーン(列)式のものであり、荷物検査が伴わなければ身分証明書提示のみの短時間完了した空港従業員と、それ以外一般にレーン区別されていた。自動車では、空港制限区域入口道路上に、有料道路料金所同等施設があった。すべての車(マイカー・タクシー・ホテルや私設駐車場送迎車リムジンバスを含む路線バス貸切バス貨物トラックなどの事業用車)が、一時停車しなければならなかった。運転者警備員運転免許証パスポート職員証などを提示し、ほかに同行者乗客がいる場合は、一人ずつ警備員身分証明書目視確認したバスの場合は、警備員車内乗り込んで確認自家用車タクシートラック場合は、一台ずつ鏡で車体底面検査されたり、トランク荷室開けるよう要求されたりする場合があった。このため敷地への乗り入れ多く混雑している際や、バスでの全員確認には3 - 10程度停車時間要したまた、芝山鉄道芝山鉄道線では、常に空港警備所属制服警察官複数人往復乗車し鉄道車両内の警戒にあたっている(当該項目参照)。警備情勢によっては、京成成田空港線アクセス特急などの空港連絡鉄道にも、千葉県警察制服警察官空港駅途中駅の間を往復乗車し同様の警戒にあたることがあった。

※この「警備体制」の解説は、「成田国際空港」の解説の一部です。
「警備体制」を含む「成田国際空港」の記事については、「成田国際空港」の概要を参照ください。

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