菓子の発祥と伝播とは? わかりやすく解説

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菓子の発祥と伝播

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 13:47 UTC 版)

菓子」の記事における「菓子の発祥と伝播」の解説

約1万年前壁画蜂蜜の採取思われる絵があり、人類有史以前から蜂蜜果物などの甘味求めていた。また、身体維持欠かせない塩分は、その必要性から塩味といったおいしさとして認識されていた。様々な穀物を粉にし、それを練って火にかけるという初歩的な調理が行われるようになってからは、食物に対して栄養求めるだけでなく、甘味塩味をより楽しむ事が求められるようになり、そういった味覚への追求菓子創造する原動力になったとも考えられている。 農耕牧畜発展し原種小麦現代品種至って以降文明発達と共に菓子作られはじめた紀元前22世紀頃の古代メソポタミアの新シュメール時代マリ王朝宮殿跡から「うずくまるライオン」の菓子型出土している。「楔形文字」の解読研究によるとマリ王朝には「メルス製造者」という職業があり、「メルス」は練った生地ナツメヤシピスタチオ干しイチジク干しブドウ蜂蜜各種香辛料混ぜ込んで焼き上げたものだとされていることがわかり、これが現代焼き菓子につながるものだとも考えられている。 また紀元前1175年エジプトラムセス3世の墓には、製パン施設思われる壁画があり、パンとともに「ウテント」という渦巻き状の揚げ菓子思われるものが描かれている。墳墓副葬品として、食物作る人々の像や食物出土しており、それらの研究から当時14種類菓子があったとも推測されている。 紀元前2000年頃地中海で海洋文明として成立したエーゲ文明アジア文物媒介し後継であるミケーネ文明をさらに引き継いだギリシア時代には、誕生日を祝う現代バースデーケーキにあたるものなど100種を数え菓子があったと言われている。紀元前2世紀頃からはバター知られはじめ、チーズ製造にも工夫重ねられ専門職人存在しており、獣脂ガチョウなどの卵も菓子製造利用されたようで、脂質有する菓子作り基本となる食材揃い始めた時代でもあった。 文明勃興期穀物製粉加工する粉食世界各地多発的に起こったとも考えられている。ユーラシア大陸各所派生した文化成熟しギリシアペルシアのように争い含め様々な形交わっていく過程で、菓子はさらに多様化し広まっていった。現代アラブ諸国見られる揚げ菓子も、ギリシア婚礼菓子として用いられていた蜂蜜入り揚げ菓子由来であると考えられている。

※この「菓子の発祥と伝播」の解説は、「菓子」の解説の一部です。
「菓子の発祥と伝播」を含む「菓子」の記事については、「菓子」の概要を参照ください。

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