食物に対して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/21 22:42 UTC 版)
本種は広範囲の食品に発生する。例えば削り節、煮干し、砂糖、パン粉、小麦粉、片栗粉、米、七味唐辛子、昆布、きな粉、味噌、はったい粉、そうめん、糠、佃煮、漬物、チーズ、羊羹、ビスケット、落雁、チョコレート、あめ玉があげられている。また、人家に発生するコナダニ類は他にもいくつもの種があり、これらにはそれらも出現する。他方、それらの種は嗜好性があるものが多く、例えばサトウダニ Carpoglyphus tactis は砂糖と味噌、コウノホシカダニ Lardoglyphus konoi は魚の干物に類するものによく出現するのに対して、本種は非常に幅広い食品に出現する。これは消化酵素の活性にも関わりがあり、ムギコナダニ Aleuroglyphus ovatus は多糖類をよく利用し、デンプン分解酵素の活性値が高く、他方で砂糖を好むサトウダニでは砂糖を分解する酵素値が高く、本種の場合、この両者のほぼ中央の値を持つという。 食品ではないが、薬剤でもタンパク質の含まれるもの、デンプン質、乳糖などを含むものに繁殖することもある。家畜飼料での繁殖も起こる。また、様々な微生物を体に着けて食品に入り込むことで、それが増殖して食品の変色や悪臭の発生を引き起こすこともある。
※この「食物に対して」の解説は、「ケナガコナダニ」の解説の一部です。
「食物に対して」を含む「ケナガコナダニ」の記事については、「ケナガコナダニ」の概要を参照ください。
- 食物に対してのページへのリンク