コナダニ
砂糖や味噌などの調味料、粉ミルク、小麦粉、菓子類などの食品から発生する。また新築間もない高層住宅や一般家庭において、畳床などに大発生する。人を刺すことはないが、大発生するとかなりの不快感を与える。またそれを餌とするツメダニの発生を招き、ツメダニによる刺咬被害を助長する。
高温多湿の時期、特に6月の梅雨時期に大発生することがある。乾物、香辛料、パン粉、味噌、チョコレート、チーズなどあらゆる食品に発生することが知られる。またカピや酵母などを摂食すると繁殖が良くなる。また新築間もない高層住宅や家屋において、畳床などに大発生することがある。これは一般にコンクリートが、建設後3~5年間その水分を蒸発し続けるため、室内の湿度が高くなり易いためであり、建設して数年以上経過した住宅では大発生が見られなくなる。
梅雨時には、気温25~28℃、湿度75~85%RHとなり、コナダニの繁殖に最も都合の良い季節となる。生育期間は卵期間4~ 6日、幼虫1~2日、第1若虫1~2日、第3若虫1~2日で、卵から成虫になるまで約10日前後である。穀類を用いた飼育実験によると、その発育には合水量14%以上が要求され、12.4%以下では発生できない。47~50℃の高温下では速やかに死滅し、温度が7℃以下の場合や、湿度が50%以下では繁殖できない。
コナダニ
この群のグループ
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特徴
コナダニ類は食品害虫として有名で、主な種類はケナガコナダニです。体長0.5mm以下の後部に多数の毛がある白色半透明のダニです。乾物、調味料、パン粉、味噌、菓子類など多種の食品で発生することが知られています。好適な繁殖条件は25~30℃、湿度75~85%で、特に6月の梅雨時期には発生しやすくなります。 また新築家屋の畳に白い粉を撒いたように見える程大量に発生し、問題となることもあります。これは新築家屋ではコンクリートから蒸散される水分によって湿度が高くなり易いためだと言われています。人を刺すことはありませんが、大発生するとかなりの不快感を与えます。またそれを餌とするツメダニの発生を招き、ツメダニによる刺咬被害を助長します。
防除
コナダニ類は清掃と温湿度管理(低温もしくは低湿度)により、その増殖を抑えることが可能です。場所によっては除湿機や乾燥剤も有効です。保存食品は乾燥が保たれる場所に保存し、開封した保存食品はなるべく早く使い切るか、乾燥剤とともに密閉性の良い容器にいれて保管します。ダニが発生した食品は廃棄します。 室内の畳などに発生した場合には、市販の燻煙剤または全量噴射式エアゾールを処理します。また畳やカーペットの下に「防ダニシート」を敷いておくと、ダニの繁殖を抑制できます。 発生が多い場合には、市販の薬剤の処理だけでは不十分なこともあり、その場合には専門駆除業者に依頼します。業務用の防ダニシート、薬剤の空間噴霧処理、残留処理などを環境にあわせて使用し、防除します。畳に発生した場合には、熱乾燥処理を行うと駆除できます。 |
コナダニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 20:43 UTC 版)
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コナダニ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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コナダニ類(Acaridae)は、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目コナダニ亜目(無気門亜目)コナダニ科とその近縁の科に属するダニの一群である。体長0.3 - 0.5mm程度の小型のダニで、体は白く柔らかで、短い足がある。さまざまな食品や、場合によっては畳に発生し、害をなすことがある。 Tyrophagus casei(チーズダニ)は ミモレットチーズ及び類似種チーズの熟成に利用される。
生態
最もよく出現するのはケナガコナダニである。背中には細長い毛が多数生えて、それを引きずるようにして歩く。小麦粉、パン粉、ふすま、砂糖やチョコレートなど、さまざまな食品に出現する。また、梅雨時など、湿度が高い場合に畳に発生する場合がある。秋から春にかけては、室内温度の下降による湿度上昇や、それに伴う窓ガラスの結露などによって大量発生することもある。食品以外では、野外においては動物の糞などに出現するのも見かけられ、菌類や細菌などを食べているらしい。
コナダニ類は、卵、幼ダニ、前若ダニ、後若ダニ、成ダニの5段階で生育する。これに加えて、コウノホシカダニなどのいくつかの種では「ヒポプス」あるいは「移動若ダニ」と呼ばれる形態が知られている。この形態は、前若ダニが、過酷な温度・湿度環境や、食料不足に晒された場合に出現する[1]。
ヒポプスは通常のコナダニとは異なる丸い皿型の体形をしている。体には1つの吸盤があり、脚や口が退化している代わりに、温度や湿度への耐性が高く、半年程度であれば絶食を生き延びることができる。ヒポプスは他の動物に吸盤で取り付いたり、風に巻き上げられたりして長距離を移動する。好適な環境にたどり着くと、体内で後若ダニの体が形成され、脱皮した後に通常の生育サイクルに戻っていく。ヒポプスは殺虫剤等への耐性も高く、コナダニの駆除を難しくする一因となっている[1]。
食害
コナダニは条件が揃うとわずか1 - 2日の間に大量発生し、特に小麦粉にふくらし粉、調味料等を混ぜた、いわゆるミックス粉のほうが普通の小麦粉に比べて増えやすい傾向にある。小麦粉などに発生した場合、外見上はダニの姿は認められず、ダニが発生するにつれて、粉とダニが入れ替わるような具合になる。やがて粉の様子がおかしいことに気づき、よく見れば、粉がすべてうごめいているような有り様となる。その頃には、ダニは粉からあふれて周囲を歩き回っていることもよくあり、気が付けば、壁や机の表面に粉が吹いたようになっている事もある。もっとも、食品の被害を別にすれば、ダニそのものが人間を害することはない。ただし、ダニアレルギーの原因になることはある。
他に似たような被害を起こす種としては、サトウダニが砂糖、小麦粉、味噌などに、コウノホシカダニやサヤアシニクダニが鰹節、煮干し、きな粉などに発生することがあるが、ケナガコナダニがもっとも広範囲で発生する。
発生を防ぐには、湿度をおよそ60~80%RH、気温を25~30℃の条件下で保存しないことが重要である[2]。このため粉製品を発売しているメーカーではコナダニによる影響を「虫害」として冷蔵庫での保存を推奨していることがある[3]。
脚注
- ^ a b 安富和男 (1995). へんな虫はすごい虫. 講談社ブルーバックス. p. 108. ISBN 4-06-257073-4
- ^ 開封後の粉製品は早めの消費を! ~粉製品に繁殖したダニによる即時型アレルギー~ - 東京都保健福祉局, 平成24年8月
- ^ よくいただくお問い合わせ:賞味期限、保存方法について - 日清製粉
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