茅沼炭鉱軌道
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茅沼炭鉱軌道(かやぬまたんこうきどう)は、かつて北海道後志支庁管内古宇郡泊村の茅沼炭鉱で運行されていた鉱山鉄道である。後に索道を経由する日本国有鉄道(国鉄)岩内線岩内駅までの茅沼炭鉱専用鉄道が運行されたが、敷設ルートは全く異なる。
- ^ a b c 【時を訪ねて 1870】日本最古の鉄道 旧茅沼炭鉱(泊)新橋-横浜間より早く『北海道新聞』日曜朝刊別刷り2020年7月5日1-2面
- ^ ライフサイエンス「北海道には幻の日本初の鉄道が走っていた!?」『日本の歴史地図』三笠書房、2022年、210-211頁。
- ^ 文献により名前が違う。ガール(E.H.Gaal) 、ガワー(E.H.M.Gower) 、ジェウェア(E.H.M.Geware)。中西 26-27頁。
- ^ 北海道大学北方関係資料総合目録には『恵曽谷日誌』が収録されている
- ^ 青木栄一「北海道の石炭産業と鉄道」『鉄道ジャーナル』No.197
- ^ 『日本全国諸会社役員録. 第36回(昭和3年)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『日本全国銀行会社録. 第47回(昭和14年)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 岩内港の索道原動所からは専用桟橋のみならず岩内駅へ接続する専用線も設置された。
- ^ 『鉱山のSLたち』55頁、「茅沼炭化工業専用鉄道の想い出」52頁
- ^ 茅沼炭化礦業株式会社『開礦百年史 』昭和31年出版 P116-124 「石炭関係輸送施設調査 昭和23年3月9日」のうち、P120 五-3-C「機関車及び貨車の台数及び状況」より。
- ^ 茅沼炭化礦業株式会社『開礦百年史』昭和31年出版 P156-164「企業規模概要」のうち、P158「主要機械設備/専用鉄道設備」より。
- ^ 岸由一郎「福井鉄道」『鉄道ピクトリアル』No.626
- 1 茅沼炭鉱軌道とは
- 2 茅沼炭鉱軌道の概要
- 3 歴史
- 4 車両
- 5 脚注
茅沼炭鉱専用鉄道
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石炭生産量年度生産量1950 93 1955 124 1960 167 1965 25 単位1000トン 茅沼港は港が小さいため大型船が接岸できず、艀荷役により岩内港へ石炭を運んでいた。沢口汽船から鉱区を買い取った茅沼炭礦株式会社(後に茅沼炭化礦業と改称)は岩内港まで索道を設け、茅沼炭鉱軌道を廃止して効率化を図った。しかしながら、冬期間には海の湿気を含んだ風雪によって海沿いの滑車やロープが凍結して運行が停滞することが頻繁であった。このため、これを軌道化することが早くから求められたが、第二次世界大戦後になって炭鉱に近い平野部の発足(はつたり)に貨物駅を設けて岩内駅から専用鉄道を敷設し、選炭場から発足駅までは索道で搬出する形に切り替えられた。この山側に残った索道については、1948年(昭和23年)7月から、選炭場から発足駅近傍まで隧道を掘削して、駅から隧道出口まで側線を延伸するという切り替え工事に着手したが、進捗の遅れと会社経営悪化により、当初の竣工予定年であった1950年(昭和25年)になって工事半ばで中止された。
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