義昭の挙兵とは? わかりやすく解説

義昭の挙兵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 18:30 UTC 版)

足利義昭」の記事における「義昭の挙兵」の解説

元亀4年天正元年1573年2月13日義昭朝倉義景浅井長政武田信玄御内書下し遂に信長兵を挙げた。反信長派の諸将大い喜び浅井長政直ちに「公方様から御内書下された」と各所喧伝たように将軍味方したこと大々的喧伝し、どちらに付くか決めかねている者達を味方にしようとした一方信長義昭の裏切りに大変驚き挙兵義昭意志ではなく幕臣勝手に企てたことだと言って当初信じようとしなかったという。信長としては、義昭これまで自身支援してきた主君であり、その義昭に見限られたということは信長派の大量離反、つまり総崩れに繋がることを危惧せざるを得なかった。そのため、信長義昭使者急派し、息子人質とすることで講和申し入れた同月義昭朝倉義景軍事力期待し上洛命じた。だが、義景は一向に上洛する気配はなく、義昭越前使者急派して、急ぎ上洛するように命じた義昭は義景に対して、5,000から6,000京都郊外岩倉山本まで出兵するようにと催促したが、義景は大雪進軍困難だ返答するのみであった同月には信玄遺憾の意示し、義景に重ねて出兵するように求めている(『古証記』)。 同月中旬義昭石山今堅田など志賀郡高島郡北山城の国衆らを、反信長として立ち上がらせようとした信長柴田勝家明智光秀丹羽長秀蜂谷頼高に命じ2月26日義昭方の石山城を攻め落とし29日には今堅田城も攻め落として、京への入り口確保した石山城・今堅田城の戦い)。一方で信長講和の道も考え28日朝山日乗村井貞勝島田秀満三人使者とし、人質誓紙出そうとしたが、義昭承知しなかった。使者講和成立しない場合は、京都焼き払う忠告した3月6日義昭三好義継松永久秀両名赦免し同盟した3月7日義昭勝算ありと判断し信長からの人質拒否し信長断交した。義昭畿内近国上洛の命を下し摂津からは池田重成や塩河長光丹波からは内藤如安宇津頼重がこれに応じ京都入った3月29日信長義昭対決するため、岐阜から上洛した。信長出迎えたのは、細川藤孝荒木村重二人で幕臣である孝は義昭見限っていた。信長三条河原で軍を整え知恩院布陣し、その総兵力1万であった一方義昭二条御所数千の兵とともに籠城し、動く気配見せなかった(二条御所の戦い)。 3月30日義昭先制攻撃仕掛け信長京都奉行である村井貞勝屋敷包囲させた。貞勝は辛くも脱出したが、信長はなおも講和求め義昭赦免得られるなら、息子信忠とともに出家し武器携えずに謁見する申し出た4月1日信長吉田兼和呼び出し義昭行動に関して御所公家衆はどう思っているか尋ねた。兼和は信長対し致し方ないことだと思っている旨を述べた4月2日信長柴田勝家らに命じ下賀茂から嵯峨に至るまでの128所を焼き払わせた。信長はこのとき、御所和平交渉使者派遣したが、義昭拒絶した4月3日夜から4日にかけて、信長はさらに上京二条から北部焼き払わせた(上京焼き討ち)。その結果市民避難し大井川多数溺死した。さらに、信長二条御所周囲4つの砦を築き、その糧道断ち城兵戦意喪失させた。 信長義昭降伏勧告するため、朝廷動かし勅命による講和義昭求めた義昭進退窮まった結果朝廷頼り正親町天皇勅命講和求めた両者の間を斡旋したのは、関白二条晴良ら3人の公家であった4月7日義昭信長正親町天皇勅命により、講和した。翌8日信長義昭謁見することなく京都出発し岐阜へと帰還した一方義昭頼りにしていた武田信玄は病のため、4月12日本国引き上げ帰途死去していた。

※この「義昭の挙兵」の解説は、「足利義昭」の解説の一部です。
「義昭の挙兵」を含む「足利義昭」の記事については、「足利義昭」の概要を参照ください。

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