総理大臣退任後とは? わかりやすく解説

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総理大臣退任後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:42 UTC 版)

竹下登」の記事における「総理大臣退任後」の解説

首相辞職後表向きは「玉拾い徹する。」と言いつつも、宇野宗佑海部俊樹宮澤喜一という歴代内閣誕生関与しポスト海部では自身の再登板取り沙汰されるなど、政権強い影響力持っていた。しかし、1992年平成4年)に東京佐川急便事件発覚1987年昭和62年)の総裁指名関連したほめ殺し知られる皇民党事件報道されるなど、ますます政界不信高まり自民党支持が減る原因となった1992年平成4年10月東京佐川急便からの5億円闇献金事件責任負って金丸信議員辞職竹下派会長辞任追いこまれると、後継会長小渕恵三推す派閥オーナー竹下と、羽田孜推す会長代行小沢一郎主導権争い激しくなった。竹下中立守っていた参議院竹下派対す多数派工作などを行い小渕強引な形で後継会長据えた。これに反発した小沢羽田らが新派閥・改革フォーラム21結成竹下派分裂した竹下国会で皇民党事件に関して証人喚問受けた折から政治不信高まり政治改革関連法案の成立急務となったが、1993年平成5年)の通常国会での成立が困難となり、小沢羽田派会期末の6月宮沢改造内閣対す不信任案賛成し自民党から離脱新生党結成した党首羽田孜)。そして同年7月18日総選挙自民党過半数割れし、新生党社会党日本新党など非自民8党連立による細川内閣誕生竹下はこの選挙自民党公認得られ無所属立候補したが、堺屋太一による激励の手紙をばらまくなど激し選挙戦展開し、1位で13回目当選果たした自民党1994年平成6年)の社会党との連立による村山内閣発足機に政権復帰村山内閣誕生竹下深く関与したことから再び隠然たる影響力を持つようになり、村山内閣後は竹下派出身者による橋本内閣小渕内閣実現させた。 1999年平成11年4月5日変形性脊椎症のため北里研究所病院入院以後表舞台に出ることは少なくなった。代わって、竹下と同じ島根県出身で「竹下黒子」といわれていた参議院議員青木幹雄政界実力者として取り上げられることが多くなった。容態次第悪化し4月小渕倒れたとの一報聞いたことも手伝い引退決意する2000年平成12年5月1日病床録音した竹下引退宣言テープを、当時小渕派最高幹部たちが本人不在のなかで記者会見において発表した。そこで次回衆議院議員選挙に立候補しないことを表明し政界からの引退宣言した引退表明後は議員なくなったことで気力失われたのか急激に弱っていったという。 第42回総選挙間中2000年平成12年6月19日北里研究所病院にて膵臓癌発表では変形性脊椎症による呼吸不全のため死去76歳没。6月21日築地本願寺にて密葬が行われた。法名は顕政院釋登涯。選挙区地盤譲られ異母弟竹下亘錦織淳民主党)らを退け当選している。 竹下を偲び、生前交流があった関係者好意浄財によって、7回忌に当たる2006年平成18年5月竹下登記念館建てられた。

※この「総理大臣退任後」の解説は、「竹下登」の解説の一部です。
「総理大臣退任後」を含む「竹下登」の記事については、「竹下登」の概要を参照ください。

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