経営破綻に至る経緯とは? わかりやすく解説

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経営破綻に至る経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 17:59 UTC 版)

藤三商会」の記事における「経営破綻に至る経緯」の解説

バブル期取得した複数事業用遊休不動産取得埼玉県北川辺町建設した当時最新鋭冷凍物流施設への過大な設備投資山口県柳井市開発進めていた、新たなゴルフ場開発頓挫また、大韓民国企業合弁行っていた魚介類冷凍食品生産事業への資金流出等により、資金固定化脆弱な財務体質になっていた処に、次のような内外環境の変化もあり、事業存続が困難となったバブル崩壊後個人消費低迷少子化デザート類の多様化などにより、収益中心であったアイスクリーム受注伸び悩んでいた。 2001年3月創業者である前会長死去に伴い多額数億単位)の退職金創業家支払いを行う。 2001年7月筆頭取引先であるローソンとの取引安定拡大化をはかるため、三菱商事資本参加を受ける。これ機に従来から資本参入していた伊藤忠商事及び伊藤忠倉庫(現・アイ・ロジスティクス)との関係悪化前記社からの出向役員社員全面引き上げとなる。 2001年9月主要取引先マイカルはじめ同社関連会社経営破綻し、10億超える売掛金不良債権化。更に大きな財務損失合わせ対外信用低下損害受けた2001年12月主要取引先であったダイエー及びグループ企業への納品全面撤退を行う。当時ダイエーへの危機的信用不安に、三菱商事意向影響し大幅な売上減少キャッシュフロー低下が、更なる経営環境悪化を招く結果となる。 2002年夏季発生したBSE食品産地偽造事件多発により、食品外食産業への販売不振陥る同社は、アイスクリームで有名であったが、元来創業者である藤本三郎よる食品原材料問屋創業原点であり、大手製菓製パン業をはじめ、大手外食チェーン得意先多数安定的に取引関係にあり、仕入先及び金融関係にこの部分に於いて信用得ていた。 2002年4月には岡山広島姫路地区ローソンへのチルド商品共同配送共同配送センター店舗への物流対応)取引打切りとなり、さらに大幅な売上利益減少となる。三菱商事資本参入後に、この時期には、同社過去からの不透明な会計処理粉飾決算などを)に見切り付け合法的債権保全動き始めた事により、産業再生機構2007年3月15日解散)に支援要請を行うが、同社債権者たる金融機関連名による支援申請当時UFJ銀行農林中金支援拒否)が得られ不調に終る2003年梅雨長く冷夏であったため、主力アイスクリーム関連売上極端に落ち込んだ2003年8月には、食品全般比較信憑得ている食品業界日刊食品速報などに信用不安記事掲載され多数仕入先金融機関の対応藤本雅也代表取締役創業者次男)はじめ、営業財務担当役員がと取引先との対応に追われる事態陥る10月2日民事再生法に基づく再建申請した負債総額は、約630億円(帝国データバンク)である。同社くしくも創業50周年でこの事態を招く事となった。

※この「経営破綻に至る経緯」の解説は、「藤三商会」の解説の一部です。
「経営破綻に至る経緯」を含む「藤三商会」の記事については、「藤三商会」の概要を参照ください。

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