細部における相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:12 UTC 版)
「ファイナルファンタジーIII (リメイク版)」の記事における「細部における相違」の解説
「プレリュード」は本作ではハープに戻されている。曲頭と曲尾の加減速は再現されているが、オリジナル版からのインパクトは生音重視志向の結果消えている。 FC版ではアムルで4人のじいさんを襲ったモンスターはゴブリンだったが、リメイク版ではギガントードに変更されている。 一部のダンジョンの名前がFC版と異なっている(例:「サロニアの地下の迷路」→「サロニアの地下迷宮」、「山頂へ続く道」→「ドラゴンの住む山」)。 FC版ではダンジョン内で階を昇降するつど、パーティがいる階層が表記されていたが、リメイク版ではその表記がなくなった。 FC版では倒されたボスのほとんどは上から段々に分解されるように消えたが、リメイク版ではフェードアウトするような形に変更された。またボスが消えるときの効果音もそれぞれFC版とリメイク版では異なる。 インビンシブルから降りるときの効果音ならびに戦闘中に分裂モンスターが分裂するとき、モンスターが増殖するときおよびモンスターが別のモンスターを召喚するときの効果音がそれぞれFC版とリメイク版では異なる。これに関して、FC版の効果音のデータが残っていなかったので、DS版制作時に効果音は一から作り直されていることが明かされている。 FC版のノーチラス号の移動速度(徒歩の8倍速)はリメイク版では再現されていない。 FC版と比べて、全体的にセリフの口調が丁寧な言い回しに修正されている。また、モーグリのセリフはFC版では取り立てて特徴がある口調ではなかったが(一度だけ「ニャー!」と叫んだことはある)、リメイク版では「クポ」が語尾につく口調になっている。 忍者・賢者の入手方法が変更されたために、それに関するセリフが修正ないし削除されている。 FC版ではクラス6以上の召喚魔法はその召喚獣を倒さないと購入することができなかったが、リメイク版では対象召喚獣を倒さずとも購入できるようになっている。 FC版においてゲーム上表現されている武器のデザインとリメイク版においてゲーム上表現されている武器のデザインはまったく異なる。 ネプト竜の像の目が、FC版では左が青で右が赤であったが、リメイク版では左右の目が赤い。また、FC版では右目が盗まれているが、リメイク版では左目が盗まれている。 FC版では、「山頂へ続く道」に入ったときおよび「バハムートの洞窟」を抜けたときにバハムートが空から飛来する演出があったが、リメイク版ではなくなっている。 炎の洞窟において、FC版では溶岩の上を歩いてもダメージを受けなかったが、リメイク版ではダメージを受ける。 FC版では川などに見られる滝部分を歩くとダメージを受けたが、リメイク版ではダメージを受けなくなっている。 FC版ではゴールドルを倒したあと鎖の鍵を入手するとその場でエンタープライズの鎖が消えるが、リメイク版では自らエンタープライズまで出向いて鎖をはずさなければならない。 インビンシブルの内装がFC版と異なっており、ベッドとでぶチョコボ(リメイク版での表記は「デブチョコボ」)の出現する位置が逆である。 FC版では、ギサールの宿屋の隠し通路の奥に「つるぎざき」という女の子がいたが、リメイク版ではモンスター図鑑とやりこみデータを見せてくれるおじいさんに変更されている。この「つるぎざき」は実在する人物で、『II』の熱狂的なファンであり、当時スクウェアへファンレターをたくさん出していた女の子であった。しかしそのファンレターがあまりに多いので、当時スクウェアが編集・発行していたファン向け冊子の読者投稿ページ内に「はがきばっかりかいてないで勉強しろ!」と彼女のイラストを紹介しながらツッコミを入れるコーナーを特設。するとそれ以降、彼女はイラストを送ることをピタリとやめてしまった。編集部が彼女を傷つけた反省として、開発陣は本作に彼女を隠しキャラクターとして登場させることで、誠意を示したという。ただし、のちに「つるぎざき」本人がブログで語ったところによると、ファンレターの投稿ペースが落ちたのは他の理由で多忙になったためであるという。 FC版にあったキルの効果を持つアイテム「あくまのためいき」が削除されている。他方、リメイク版ではエスナの効果を持つアイテム「てんしのためいき」が追加されている。FC版NTT出版の攻略本である「完全攻略編 下」では「あくまのためいき」がエスナの効果と誤記されている。 FC版のステータス画面には攻撃回数、命中率、回避率および魔法回避率に関する表示があったが、リメイク版では削除されている。 3Dになったことにより、ランドタートルを除いて、ボスの大きさが相対的に矮小化している。とりわけサラマンダーなどに顕著。 エクスカリバーを守っている敵ジェネラルと、クリスタルタワーに出現する敵ダークジェネラルの武器が剣から斧に変わっている。 FC版では、魔王ザンデにギルおよび経験値は設定されておらず、倒した後も勝利のファンファーレは鳴らなかったが、リメイク版ではギルおよび経験値が設定されており、倒したあと勝利のファンファーレが鳴る。 ラストボスの登場および消滅の仕方が異なる。登場については、FC版では、体上部から段々に形を成すように場に現れる。他方、リメイク版では、舞台用語で言うところの板付きである。消滅については、FC版では、戦闘音楽がフェードアウトした後にラストボスが体の下方から段々に消滅しながら沈んでいき、勝利のファンファーレは鳴らない。他方、リメイク版では、通常のボスと同じようにフェードアウトし、勝利のファンファーレが鳴る。また、FC版ではラストボスにギルおよび経験値は設定されていなかったが、リメイク版ではギルおよび経験値が設定されている。 ラストボスの体勢が異なる。FC版では、空中に浮いているような格好をしているが、リメイク版では、地面から生えたような体勢をとっている。また、FC版ではラストボスは単体で出現するが、リメイク版ではラストボス本体に加えて「触手」2体が一緒に出現する。この触手は、FC版に登場するラストボスのグラフィックと原画に描かれた妖気を独自解釈したもの[要出典]であり、後に発売された『ディシディア ファイナルファンタジー』に登場する暗闇の雲にも引き継がれている。 ラストボスとは2回戦闘することになるが、FC版では1回目と2回目でラストボスのカラーリングが異なっているのに対して、リメイク版では両方同じである。また、初回戦闘時のラストボスの能力も大きく異なる。FC版の1回目の戦闘では、主人公側からの攻撃は全て無効化されるが、リメイク版の1回目の戦闘では攻撃自体は有効である。反対に、FC版の1回目の戦闘では、ラストボスからの波動砲(全体攻撃)は、主人公側の防御性能によってダメージ値が増減したが、リメイク版の1回目の戦闘では、主人公側の防御性能に関係なく9999のダメージを食らう。 FC版では、入手が極めて困難であったオニオングッズの入手が比較的容易になっている。 FC版に存在した裏技ないしバグ技は使用できなくなっている。他方、DS版には、FC版とは方法は異なるが、魔法増殖などの裏技が存在する(他機種移植版では修正された)。
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