細部事項と形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/08 13:52 UTC 版)
フェルディナント・フェルビーストの『坤輿全図』のように両半球形世界地図の形態を成している。基本的に地球前図にはアジア、ヨーロッパとアフリカが描かれており、地球後図には南北アメリカが描かれている。しかし、『坤輿全図』に比べて日本と東南アジア一帯が全く異なって描写されている。それだけでなく、カリフォルニア地域が島のように描かれている。一方で、南極の存在を認識していることを確認することもできる。両半球図は10度間隔に経緯度を引き、赤道を中心に南北極線、南北回帰線が描かれている。両半球図の南北回帰線を横に引く黄度の上には24節気が引かれてあり、各半球のふちには地台別時間の差異が目盛と数値で表記されている。『坤輿全図』の場合、両半球を東と西に分け、西半球を東半球の前に置いた一方、『地球前後図』では両半球を前後に分け、前図を東半球、後図を西半球に位置して置いた。この地図の最も大きな特色は、陸地の国名、地名、注記は陽刻となっており、海面にあるそれは陰刻となっている点である。そのため、五大陸は灰色で表現され、大洋は黒くなっている。
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