箱根駅伝燃え尽き症候群とは? わかりやすく解説

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箱根駅伝燃え尽き症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:28 UTC 版)

東京箱根間往復大学駅伝競走」の記事における「箱根駅伝燃え尽き症候群」の解説

箱根駅伝で大活躍した選手大学卒業後に実業団入ったものの、期待された程の活躍ができずに故障不調に悩まされ引退した選手少なくない出場できても卒業せず中退した者まで現れている。 早稲田大学時代箱根駅伝4年連続区間賞(区間3回)を記録した武井隆次は、トラック駅伝季節問わずフル走り続けた影響からか卒業後は長い故障さいなまれヱスビー食品時代日本代表歴は、29歳時のアジア大会マラソン代表のみにとどまった同じく早稲田大学出身渡辺康幸は、箱根駅伝では2年次1区区間新、3年次2区区間新など華々しく活躍しトラックでも4年次世界陸上競技選手権イェーテボリ大会10000m12位、ユニバーシアード福岡大会10000m金メダル輝かし成績残した。しかし過密スケジュールによる慢性疲労徐々に体を蝕み、卒業前に予定していた東京国際マラソン欠場追い込まれ急遽出場したびわ湖毎日マラソンも7位に終わったヱスビー食品入社後1996年アトランタオリンピック10000m代表に選ばれるが、左アキレス腱故障欠場以降度重なるアキレス腱故障苦しみ2002年29歳若さ引退した近年では「新・山の神」と称され柏原竜二が、卒業相次ぐ怪我悩まされ富士通入社からわずか5年引退した 他、青山学院大学過渡期エースとして活躍した出岐雄大モチベーション低下により中国電力入社からわずか3年引退した外国人留学生ではメクボ・ジョブ・モグスギタウ・ダニエル等が実業団入り後大学時代ほどの活躍出来ていない。 対照的に箱根駅伝走らず実業団世界通用した選手存在する龍谷大学出身高岡寿成洛南高校時代3年連続全国高校駅伝出場し3年次4区当時区間新記録を樹立する等ロードでの実績はあったことから、関東大学からもスカウト受けていたが全て断った。しかしトラック中心練習成果により、大学4年次に5000m日本記録樹立したカネボウ入社後も、3000m5000m10000m日本記録次々樹立し2002年シカゴマラソンでは日本記録樹立世界大会でのメダルこそ獲得できなかったものの、30代後半まで第一線活躍続けた1988年ソウルオリンピック1992年バルセロナオリンピックで4位入賞した中山竹通、そのバルセロナオリンピック銀メダル輝いた森下広一箱根駅伝未経験者である。 青山学院大学出身橋本崚は、大学在籍時全日本大学駅伝には2回出場したが、箱根駅伝一度走っていない。卒業後、GMOアスリーツ入ってからは頭角現し2016年防府読売マラソン初優勝2019年MGCでは5位に入っている。 箱根駅伝創設の目的は「世界通用する長距離選手の育成」であるが、実際に多く選手箱根駅伝最終目標としており、卒業後は実業団進まず競技第一線から退くのが現状であり区間賞・区間新記録を樹立した選手例外ではない(中澤晃、鐘ヶ江幸治高橋宗司)。一方で箱根駅伝という大きな目標があるからこそモチベーション保って陸上競技続けている選手が多い、という一面もあり、日本男子陸上長距離界の裾野拡大箱根駅伝貢献していると主張する者も多い。 山梨学院大学出身尾方剛は、箱根駅伝2年次第70回箱根駅伝10区区間賞を獲得し山梨学院大学優勝貢献したものの、度重なる故障苦しみその1回し出場できなかった。中国電力入社後30歳ごろからフルマラソン結果残せるようになり、2004年12月福岡国際マラソンフルマラソン初優勝を果たす。そして翌2005年8月世界陸上ヘルシンキ大会大会では、2時間1116秒の好成績日本人トップ3位入賞銅メダル獲得した。なお、尾方を最後に現在まで世界陸上、およびオリンピックメダル獲得した日本人選手現れていない学習院大学学連選抜ランナーとして出場した川内優輝卒業実業団所属しなかったが、公務員市民ランナー両立しながら実業団選手引けとらない活躍見せている。 青山学院大学出身吉田祐也は、3年次までは箱根駅伝1度出場経験無く大学卒業後は競技第一線から退く事を表明していた。しかし、最終学年初めての箱根駅伝4区を走ると区間新記録を樹立し、青山学院大学2年ぶりの優勝貢献その1ヶ月後の別府大分毎日マラソン初マラソン走り学生歴代2位初マラソン歴代2位となる2時間8分30秒記録したころから原晋監督をはじめ、陸上関係者から競技継続薦められる。結果引退撤回し内定先の企業辞退し急遽GMOアスリーツ入社した卒業後、2020年12月福岡国際マラソン出場、2時間7分05秒の自己記録2回目マラソンにして初優勝飾った北京オリンピック以降男子マラソン代表は、全て箱根駅伝経験者占められている(北京…尾方、佐藤敦之大崎悟史ロンドン中本健太郎山本亮藤原新リオデジャネイロ佐々木悟北島寿典石川末廣東京中村匠吾服部勇馬大迫傑)。 2019年MGCエントリーした31人中箱根駅伝経験者25人も占めており、「元祖山の神」こと今井正人や「三代目山の神」こと神野大地も、この25人の中に含まれている。また、MGCエントリーされた選手のうち、箱根駅伝未経験なのは前述橋本崚の他、木滑良宮脇千博岩田勇治、上門大祐河合代二のわずか6人であった。尚、ニューイヤー駅伝にて2017年から2020年まで4連覇達成した旭化成所属選手MGC1人エントリーされなかった。 2017年後半以降箱根駅伝経験者である大迫設楽悠太井上大仁等がマラソン相次いで好記録出しており、2019年MGCで1位の中村2位服部箱根駅伝経験者である。

※この「箱根駅伝燃え尽き症候群」の解説は、「東京箱根間往復大学駅伝競走」の解説の一部です。
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