箱物行政系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:21 UTC 版)
箱物行政とは、日本の地域自治体などが美術館・博物館などの公共施設(=箱もの)を建設してしまうこと。 “目玉施設の整備” - 美術館・博物館・スポーツ公園などの無駄な建設(「箱物」は、各地域で似たようなものが乱立した歴史があり、相対的に人を引き寄せる力が弱い。また、建造後の毎年の維持費(管理者の人件費、建築物の補修費など)が大きく、赤字になりやすい。そのため、地域衰退の要因のひとつにもなっている。) 都市開発・再開発(土建業者と、地元有力議員・助役・市長などの間の、賄賂のやりとりの温床である) 姉妹都市、同名地域との交流 情報インフラの整備(情報格差の減少) 交通インフラの整備利用が減少し、廃止の危機にある鉄道・路線バスへの運行経費や車両購入費用補助、コミュニティバスの運行、タクシー利用補助券の配布。 バスマップ(路線図・時刻表・乗り方・バスを利用して行ける施設を記載)の配布。乗り方教室・無料運行日の実施や、体験乗車券の配布。鉄道との乗り継ぎ時間を極力短くしたダイヤ編成。バスロケーションシステム(走行位置情報)の提供。学生・高齢者・障害者・運転免許証返納者向けに割引した定期券の発行。環境定期券制度の導入。観光施設入場料とセットになった割引乗車券の発売といった利用促進策 鉄道駅への公共施設の移転集約や、待合室・パークアンドライド用駐車場の整備 かつての「新産業都市」「リゾート開発」「ニューメディア」など、中央省庁の推進策に乗って特定の分野・領域に飛びつくと、ほとんどが失敗する。成功したケースにおいては、立地、時代背景、推進したリーダー、関係団体の協力、組織化などに恵まれたケースが多く、そうした要因を考慮せず、成功事例をそのまま真似しただけでは、地域色が出しきれず失敗に終わる。
※この「箱物行政系」の解説は、「地域おこし」の解説の一部です。
「箱物行政系」を含む「地域おこし」の記事については、「地域おこし」の概要を参照ください。
- 箱物行政系のページへのリンク