第1楽章 Allegro non troppoとは? わかりやすく解説

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第1楽章 Allegro non troppo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 05:26 UTC 版)

交響曲第4番 (ブラームス)」の記事における「第1楽章 Allegro non troppo」の解説

第1楽章 Allegro non troppo Musopenより この音声映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声動画の再生ご覧くださいホ短調2/2拍子ソナタ形式ヴァイオリン休符挟んで切れ切れに歌う第1主題によって開始される。この主題3度下降連続その後6度上昇連続という動機から成り立ち哀切表情湛えている(最初の8音は三度下降分散和音還元できる)。それがロ短調推移してロマンチックな緊張感帯びていくと、突如管楽器三連音を含む古色味のある楽句によって断ち切られる。この楽句こののち第1主題並んで重要な動機となり、続いて歌われるチェロホルンによるロ短調印象的な旋律も(これを第2主題と見る解釈もあるが、ここでは経過句とする)すぐこの三連音の動機へと移行する木管と弦が緊張を解くように掛け合うと、木管がやはり三連音を使ったなめらかな第2主題ロ長調出し小結尾は三連音の動機凱歌をあげる提示部は、4つ交響曲ただひと繰り返されない。そのためか展開部第1主題原型のままで始まる。展開部最初に扱われるのは第1主題だが、やがて三連動機も加わる。遠いティンパニ・ロールの轟をともなって木管によって寂しげ第1主題冒頭再現されるが、第1主題9音目から提示部と同じ姿に戻りそのあとロ短調への転調もなく、ホ短調からホ長調へと型どおり進む。しかし小結尾では三連音の動機繰り返しながら再び悲劇的な高まり強め第1主題カノン風強奏を迎えてコーダにはいる。コーダはほぼ第1主題提示部の強奏変奏の形で、そのまま悲劇的に終結する終止は、サブドミナントIV)からトニカ(I)移行するプラガル終止(アーメン終止変格終止)を採用している。

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第1楽章 Allegro non troppo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 10:13 UTC 版)

ヴァイオリン協奏曲第2番 (バルトーク)」の記事における「第1楽章 Allegro non troppo」の解説

ソナタ形式よる。おおむねロ調(ロ短調)。独奏ヴァイオリン弾きはじめる第1主題ヴェルブンコシュ踏まえた五音音階風だが、次第に音が増えていき、第2主題12半音階の音がすべて出てくる。終盤付近にヴァイオリン独奏四分音まで使われる演奏時間は約16分。

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第1楽章 Allegro non troppo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 17:16 UTC 版)

ヴァイオリン協奏曲 (ブラームス)」の記事における「第1楽章 Allegro non troppo」の解説

ニ長調ソナタ形式冒頭からゆったりとした第1主題譜例1-1)がヴィオラチェロファゴットにより演奏されオーケストラ力強く提示するオーケストラによる第2主題提示がないまま弦楽器群がマズルカ風のリズム力強く奏すとコデッタとなり流れるように下降してそのまま第2提示部へ入る。独奏ヴァイオリン情熱的な音で演奏加わり第1主題オーケストラ歌い交わす。オーケストラによる提示部披露され動機回想されるうちに独奏ヴァイオリン優美な第2主題譜例2)を奏でる。これが第1ヴァイオリン、ヴィオラ引き継がれ再びコデッタが現れ、総休止提示部が終わる。 展開部オーケストラトゥッティによる第1主題始まりこれまで登場した動機次々活用し入念に変形組み合わせしてブラームス美質存分に味わえる。また独奏ヴァイオリンには9度10度という幅広い音程での重音奏法要求されている。これについてヨアヒムが「よほど大きな手でないと難しい」と修正提案したのを拒絶している。ここではブラームスらしく弦楽器群とティンパニによる激しトレモロ木管楽器分散和音にのって独奏ヴァイオリン重音奏法演奏続け更に音楽は力を増して再現部に入る。やはりトゥッティによる第1主題始まり提示部主題順番再現しオーケストラによるトゥッティ力強く締めくくってからカデンツァとなる。 ブラームスカデンツァ書いていないため、この協奏曲多くヴァイオリニストそれぞれのカデンツァ書いており、その種類が多いことでも知られている。主なものに、初演者のヨアヒムフリッツ・クライスラーレオポルト・アウアーアドルフ・ブッシュヤッシャ・ハイフェッツらのものがあるが、やはり圧倒的にヨアヒムクライスラーのものが演奏されるカデンツァの後は第1主題に基づくコーダ独奏ヴァイオリン静かに奏でるが、徐々に速度と力を増しながら力強く結ばれる譜例1-1 譜例1-2

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第1楽章 Allegro non troppo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 21:29 UTC 版)

交響曲第2番 (ブラームス)」の記事における「第1楽章 Allegro non troppo」の解説

第1楽章 Allegro non troppo Musopenより この音声映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声動画の再生ご覧くださいニ長調3/4拍子ソナタ形式提示部反復指定あり)。冒頭に低弦が奏するD-C#-D(ニ-嬰ハ-ニ)の音型が全曲統一する基本動機となっている。ホルン牧歌的な第1主題出し木管がそれに応えるヴァイオリン基本動機に基づく明る旋律を歌う経過句ののち、チェロ第2主題奏する。この主題冒頭は「ブラームスの子守歌」として親しまれている子守歌 op.49-4を嬰ヘ短調したものを基にしており、イ長調へ向かう。提示部には反復指定があるが、あまり実行されない展開部では、主として第1主題扱い経過句や基本動機も加わる。第1主題に基づくトロンボーン響き次第高まってクライマックスを築く。緊張緩んだところで再現部となる。コーダでは、独奏ホルン弦楽幻想的な響き聴かれ木管基本動機に基づく旋律示し次第弱くなって結ばれる。「沈みゆく太陽崇高でしかも真剣な光を投げかける楽しい風景」(クレッチマー)と表現されることもある。

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