第1楽章 Allegro molto moderato
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 01:09 UTC 版)
「交響曲第6番 (シベリウス)」の記事における「第1楽章 Allegro molto moderato」の解説
一応ソナタ形式だが、通常のそれとはかけ離れた形態をとった自由な構造の楽章。冒頭、ヴァイオリンによりゆったりとした聖歌風の序奏主題が提示される。やがてこの主題から派生した第1主題がオーボエとフルートが問いかけるように奏でる。ホルンも瞬間的に加わるが、木管と弦により発展する。第2主題は弦のトレモロに乗って、フルートで提示される牧歌風の急速なパッセージによる。主題から派生した下降音型により開始される展開部でも弦が伴奏をとる。そのまま再現部へ移行し、第1主題がチェロによって再現され、第2主題も続く。提示部同様に伸びやかな音楽がしばらく続くが、ホルンの和声的なフレーズと弦のトレモロによりコーダが導入される。強いアクセントで総休止し、音階的上昇・下降を繰り返す。再び休止して、最後は冒頭主題が回帰して終わる。
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