第四上級学校生徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/16 13:15 UTC 版)
ソフィア・ウレリックス 1〜3巻登場。第四上級学校五年生。演劇部の副部長。首都に本社を構える「ウレリックス不動産」の令嬢。アーサーとは長いつきあいで、彼に片思いしている。 アーサー・シアーズ 1〜3巻登場。第四上級学校五年生で演劇部の新部長。気弱そうな風貌でメガネを掛けている。 演劇部の部長は本来ソフィアがなるはずだったが、前年度の間に部長が交代したために、部長は男女が交互に勤めるという部の慣例から彼が部長となった。そのため、ソフィアに負い目を感じている。 家は189年続く老舗の菓子屋で、その家業を継ぎ次代にしっかりと引き渡す事が夢である。 ステラ・ホイットフィールド 5巻登場。第四上級学校二年生。腕時計メーカーのホイットフィールド社の一人娘。ラリーに告白し、学校内では周囲に見せつけるようにラリーと仲睦まじい様子を見せる。 だがそれはライナスがホイットフィールド社が開催する時計コンテストで入賞するまでの隠れ蓑でしかなく、本当はライナスと相思相愛の仲であった。だが両者の祖父の関係が修復されていないことから、家族にライナスのことが伝わらないようにと考えたことであった。 ライナス・フランシス 5巻登場。ステラに付きまとっていたと言う噂があった生徒で学年は六年。ゴリラと称されるほどたくましい体躯だが反して性格は気弱で、細かな作業を得意しており、楽器の修理もこなせる。 実はステラとははとこの関係にあり、彼の祖父とステラの祖父が兄弟関係にある。ステラとは相思相愛の仲だが、昔祖父が起こしたお家騒動のために公言できずにいた。ステラの祖父に認めてもらうため、ライナスはホイットフィールド社が開催する時計コンテストで賞を取ろうとしており、ステラはその間、自分とライナスの親密さを隠すため、ラリーを隠れ蓑として利用したのが真相であった。 ウィルキンソン 6巻登場。第四上級学校六年生。スキー部部長。設立当時は人気だったが、現在は活動中の者が3名のみになってしまったスキー部の名を知らしめるため、セロン達と同じくオリエンテーリングで1位を狙う。運動は得意だが勉強は苦手な様子(ほとんどの人が知るはずの壁画発見の英雄の名を「カー・ベンジャミン」と答えようとしていたなど)。 眼鏡をかけた栗毛の男子生徒・黒髪短髪の女子生徒 6巻登場。ウィルキンソンと参加したスキー部部員。どちらもウィルキンソンと同じく六年生。両者ともに名前は不明。ウィルキンソンと同じく勉強は苦手な様子。 ブリジット・アーミテイジ 7巻で登場。第四上級学校六年生で裁縫部の副部長。許嫁のケネス・エインズワースがモラルハラスメントを行ってくるので別れるために証拠が欲しいと新聞部に依頼してくる。実家は北の大通りにある"ドレスのアーミテイジ"でウェディングドレスが有名。 ケネス・エインズワース 7巻で登場。第四上級学校六年生で寮生。四・五年生の時はレジデントアシスタントをしており、周りからは"とても優しくて、とても頭が切れる人"と思われている。また、写真が趣味でなかなかの腕前。許嫁のブリジット・アーミテイジが浮気をしているため、証拠写真を撮るよう新聞部に依頼してくる。実家はドラード共和国の老舗宝石商"オースティン&アマビスカ"。 レナ・ポートマン 1〜3・7巻、およびシリーズの完結編となる『一つの大陸の物語〈上〉』に登場。第四上級学校五年生でオーケストラ部の部長。いかにも資産家の令嬢といったような言動とカールした長い金髪が特徴。他人への当たりが強く部員達から恐れられている上、初対面でメグミカのロクシェ語が不完全だった事から侮辱ともとれる言い方でコーラス部員としての力量に疑問を呈していたが、メグミカの歌を実際に聞いて後は彼女の歌に惚れ込み何かと気にかけるようになった。当初は音楽に対する考え方の違いが元の対立でナタリアのキャラクターを立てる脇役に過ぎなかったが、『一つの大陸の物語〈上〉』では『リリアとトレイズ そして二人は旅行に行った』でリリアとトレイズが出会った"導師様"が率いていた人身売買組織の被害者であり、赤ん坊の頃に生まれて間もない実子を亡くしたばかりで悲嘆に暮れていたポートマン夫妻に買い取られ(本来は"赤ん坊を食べる"趣味を持つ者のところへ行くはずだったが、ポートマン夫妻が組織に大金を積んで横流しさせた)実子として大切に養育されてきた、という既刊の内容と関連する設定が登場した。"導師様"がトラヴァスらによって殺害された後に流出した顧客情報によりポートマン夫妻は三三〇五年夏頃に首都警察の捜査対象になったが、自分は養子だと思っているレナがポートマン夫妻を実の親以上に慕っている事を知った首都警察の刑事の計らいで有耶無耶にされた。この縁で、首都警察の一部も関与した第四上級学校内における麻薬保管事件の発覚に際し、レナは新聞部に"信頼出来る首都警察の刑事"を引き合わせるという重要な役割を果たした。
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