笑い男事件の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 05:25 UTC 版)
「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの登場人物」の記事における「笑い男事件の関係者」の解説
笑い男 声 - 山寺宏一 アーネスト瀬良野を誘拐した青年。誘拐事件を皮切りに笑い男と名乗り、企業脅迫などのサイバーテロ犯罪を起こしたとされているが、青年本人は笑い男とは一度も名乗っておらず、サイバーテロ犯罪も、青年によるアーネスト瀬良野誘拐を巧みに利用して笑い男という虚像を作り上げ、企業脅迫により大金を稼いだ他者によるものである。詳細は「笑い男 (攻殻機動隊)」を参照 アーネスト・瀬良野(アーネスト せらの) 声 - 中嶋聡彦 医療用マイクロマシン(MM)の開発・販売を行っているセラノ・ゲノミクス社の社長。ある事情により2030年現在は自宅に軟禁状態にある。最終話でアオイとの約束を果たそうとするが、その前に暗殺されてしまった。 今来栖尚(いまくるす ひさし) 声 - 品川徹 日本医師会会長で、厚生労働省が所管する中央薬事審議会の元理事長。軍医出身で、電脳硬化症の権威でもある。村井ワクチンを不認可にした張本人だが、実は末期の電脳硬化症であったため、自ら村井ワクチンを使用していた。サノーに射殺される。 薬島薫(やくしま かおる) 連合与党の幹事長を務める政治家で、「笑い男事件」発生当時の厚生労働大臣であり、総務大臣や外務大臣も勤めた大物議員の一人。 防衛大学校卒。MM技術、電脳技術、義体技術という医療と通信技術に関する管轄を経済産業省から厚生労働省に引き上げたことによって鋼鉄の三角形(政・官・業)の盤石な癒着体質を構築して、与党内での力を急速に高めることによって、現在の地位を築いた厚生族議員。元海上幕僚長で、軍を退役し政界入りした後も海上自衛軍との間に太いパイプを持つ。 薬島は、かなりの額の支度金を持って連合与党からの政界入りを果たしたが、この支度金をめぐって、海軍経理担当官が薬島を機密費横領の罪で告発し、検察が捜査に乗り出した。しかし、その直後に事件を担当していた検事が線路脇で轢死体の状態で発見され、以後、捜査はストップし、薬島は不起訴処分になっていた。 防衛大の後輩だった大堂警視総監など、様々な後ろ盾を持っており、「薬島政権」と揶揄されるほど当時の政権に強い影響力を持っていたが、衆院選後に総理によって切り捨てられ、検察に逮捕される。 村井千歳(むらい ちとせ) 故人(享年68)。医学博士で電脳硬化症に効果があるとされる村井ワクチンの開発者。ワクチン療法を最後まで夢見ながら2021年2月、無念の死を遂げた。 新見(にいみ) 声 - 三木敏彦 厚生労働省医薬局長。今来栖尚とは親交がある。マトリに、「ひまわりの会」掃討作戦を命じたのは新見である。後に、「ひまわりの会」一斉捜査時における殺人と、今来栖尚殺害教唆の容疑で9課と検察に逮捕されるが、薬島に累が及ぶことを防ぐために電脳自殺を図る。一命を取り留めたものの、言語野と記憶野の一部が意味消失し、新見の証言に司法的証拠能力がなくなった。 安岡ゲイル(やすおか ゲイル) 声 - 立川三貴 厚生労働省医薬局麻薬対策課の凶悪犯罪専門の実働部隊である、厚生労働省医薬局麻薬対策課強制介入班(通称:マトリ)の班長。同性愛者。 サノー 声 - 折笠愛 医薬局麻薬対策課強制介入班の一員。今来栖尚を射殺した張本人で、義体医師に扮して素子の命を狙った人物。 深見(ふかみ) 声 - 家中宏 トグサの刑事時代の同僚で、「笑い男事件」特別捜査本部に所属。トグサが「視聴覚デバイス(インターセプター)不正使用事件」を解くヒントを与えるが、驚くべき裏の顔が最終話にて明らかになる。 山口(やまぐち) 声 - 木下浩之 新浜県警「笑い男事件」特別捜査本部の刑事。トグサとは警視庁時代同期だった。インターセプター不正使用の真実に気付き、トグサに連絡するも、直後に不審な事故死を遂げる。 丹生邦彦(にぶ くにひこ) 声 - 藤本譲 新浜県警刑事課長。「笑い男事件」特別捜査本部主任長。51歳。インターセプターの不正使用を行ったとして表向きには懲戒免職処分を受けた。 大堂(だいどう) 声 - 加門良 警視総監で「笑い男事件」発生当時の特別捜査本部部長。防衛大学校卒。インターセプター不正使用やセラノ・ゲノミクス社との癒着が浮上し、笑い男から暗殺をほのめかす予告(荒巻はこれを警察による自作自演と推理している)を受ける。その後予告の影響を受けた多数の模倣者に命を狙われた。公安9課の活躍により難を逃れる。 連合与党の薬島薫幹事長とは防衛大で先輩後輩の仲だった。 ナナオ・A 声 - 成田剣 「笑い男事件」の最重要参考人。大学時代に人類解放戦線、通称「緑の党」に入党し、闘争に参加した結果、逮捕された前歴を持つ。その後はエージェントプログラマーとしてセラノ・ゲノミクス社に入社。しかし、武力闘争を行ってきた前歴が露呈、解雇された。 何者かに笑い男を演じるように命じられ、自らが「笑い男」として逮捕されることによって歴史に名を残すことを望んでいたが、公安9課が駆け付ける直前に口封じに殺された。 楠(くすのき) 声 - 中田譲治 「笑い男事件」の黒幕の検挙を任された検察の検事。荒巻とも面識がある。 『2nd GIG』にも登場するが、内庁の情報操作により公安9課と敵対することになる。原作での初登場は『攻殻1』で、『1.5』にも登場している。
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