発祥と定着とは? わかりやすく解説

発祥と定着

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 14:06 UTC 版)

ルーズソックス」の記事における「発祥と定着」の解説

1980年代中頃から女子大生ブームセクシー路線後押しされスカート短くする女子中高生現れ始めた1990年代初頭には日本女子高生の間では制服スカート短くするファッションミニスカ)が流行した。より露出されるようになった脚部アクセント加えるために(あるいは寒さ対策として)履かれるようになったのが、アメリカE.G.スミス社などの靴下メーカーによって製造輸入されていた登山用靴下ブーツ ソックスBoot Socks)である。ルーズ・ソックスが本来のブーツソックスと呼ばれていた時期があったのかは定かではないが、かなり早い段階ルーズ・ソックス呼ばれるようになり、ミニスカ流行とともに急速に広がって定着見せたルーズソックス発祥地域については、さまざまな説があるものの断定されていない有名な説としては、宮城県仙台市発祥とする説と茨城県水戸市発祥とする説の2つがある。いずれの説も、当地寸法大き靴下防寒目的買ってゆるめて履いたところ、靴下ボリュームによって、相対的に脚が細く見えたことで流行し始めたというものであるその後ゆるめて履くことを目的とする靴下商品として定着し、それが東京大阪などの大都市圏波及し全国広まったとされる。主に女子高生の間で急速に人気得たしかしながら1987年末頃、東京都区内では「白いハイソックス故意に弛ませて履く方法」が女子高生広まっており(当時は「クシュクシュ」などと呼ばれた)、「ルーズ・ソックス」として販売され商品が、すなわちルーズソックスの祖であるとは言い切れない。 ルーズソックスが最も流行した時期ポスト団塊ジュニア高校生だった1993年から1998年くらいである。1996年には「新語・流行語大賞」のトップテン選出され靴下メーカー・ブロンドールの鴇田章が授賞式登壇した1996年から1998年頃のコギャルブームには、さらに緩い形状をした「スーパールーズ」(スーパールーズソックス)や、ルーズソックスゴム抜いたゴム抜きルーズ」(ゴム抜きルーズソックス)などの変種生まれなかには200センチメートルという長さルーズソックスもあった。また、緩さを出すため二重履きなどもされた。それらのファッション性の強いルーズソックスは、進学校生徒にまで広く愛用された。 元々ルーズソックス自体多く学校校則等により規定されている白い靴下のため、紺や黒といった色の指定のある高等学校除いて全国津々浦々多く生徒が履くようになり、学校内で履くことが許されない生徒達学校外ルーズソックス履き替えるということもあった。このような状況さまざまなマスメディアでも取り上げられルーズソックスは、女子高生文化象徴するものして注目浴びたまた、このことは前述のとおりだが、太もも細く見せることができる(その反面足首太く見えてしまう)というのも流行した一つ理由と言われている。 2000年代に入るとルーズソックス禁止とする高校増え変わって紺のハイソックス紺ハイ)が台頭した。ただし、校則の甘い高校では引き続きルーズソックス着用されルーズソックスを履く女子高生が全くいなくなったわけではなかったが、それらの高校でも2006年頃には完全に紺ハイに取って代わった。その後ソックスの丈を膝上まで伸ばしたオーバーニーソックス流行し高校制服組み合わせた形でのファッション一般的となっている。 2010年現在一部では流行復活の動きがある。また、コスプレなどではセーラー服並んで一般的なアイテムとなっている。 世界的にはまだ流行過程にあり、当初登山用としてルーズソックス売っていたE.G.スミス社も、近年女性向けソックスとして販売続けている。 チアリーディング衣装としては、ミニスカート良く似合うため、ルーズソックス定着している。 なお、女子高生好きで知られる漫画家吾妻ひでお作品スクラップ学園』(1981年 - 1983年)の主人公が、手製ルーズソックスゴムカッター切っている)をしており、このファッション先取りしているとも見える。 2014年春頃から私服にも合わせやすい短くカラフルなルーズソックス売り出され始め同年秋頃から再びブームとなった2021年現在1990年代流行時にルーズソックスを履いていた母親等の影響受けてその子世代において再び流行している。

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