発祥と分派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 06:22 UTC 版)
中国で「北斗宗家」から分かれた拳法の一つ。元々北斗の伝承者争いに敗れた者や、他の優れた拳法家が集まって「南斗」を名乗ったのが始まりとされる。立ち上げた流派は「表」の世界に広く伝承され、かつ分派していったため、非常に数多くさまざまであるが、多数ゆえの南斗同士の争いと協調、新たな流派との合流と反目を通じ、離散と集合の歴史を繰り返す中で、やがて有力と認められる六つの流派が生まれる。力を持った六流派は、それぞれが南斗の流派の興亡や統廃合に自然の成り行きで係わって、中核となる役目を果たすことになる。他の流派は自立こそ守りながら、やがては六流派のいずれかに属する流れとなって六つのグループを形成する。その時勢の動きは、流派のトップに位置する「南斗六聖拳」の系譜に連なって行く。六つの流派は「南斗六星」と呼ばれ、「殉星」「義星」「妖星」「仁星」「将星」の五つの流派と「慈母星」である。「慈母星」については家柄と役割の部分が大きく重視され拳法は修得していない。 ここまでの出典先は『公式 北斗の拳VS蒼天の拳 オフィシャルガイドブック』「拳法概論」コアミックス 2007年4月刊)。 南斗聖拳は、多くの流派に分かれているものの、基本的に各地の修練所や道場で修業している。流派間の交流はあるようで、例えばレイとユダが共に修行しているなど、南斗の拳法家たちが合同に修行する描写もある。ただ、各人がどのような経緯で各々の流派を学んだかは直接の描写がなく不明である。唯一明確になっているのはサウザーの南斗鳳凰拳で、北斗同様一子相伝になっており、師と弟子がマンツーマンで修行する。鳳凰拳以外の各流派の場合は、正統伝承者になるために南斗の里(郷)に出向き、印可を受けようとするものが南斗聖拳の使い手十人と連続して戦う「南斗十人組手」を勝ち抜いて、南斗聖司教より印可を受けることが必要となる。そうしたシステムは、印可さえ受ければ、同時代であっても一つの流派に複数の伝承者の存在が可能となる(一子相伝の鳳凰拳は除く)。 なお、南斗聖拳の配下の者が、自己の闘術・体術、自分の使用する武器・武装・兵器などに「南斗」の名を冠しているケースがある。シンの配下には、火炎を吐く闘術や死者が蘇る呪術、ダイナマイトでの攻撃などを「南斗」と名乗り使用する者がいるが、これらは拳法ではなく、南斗聖拳の流派でもない。中にはケンシロウからツッコミを入れられた者もいる。
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