用語&道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 21:23 UTC 版)
「エンバーミング (漫画)」の記事における「用語&道具」の解説
人造人間(フランケンシュタイン) 物語から150年ほど前、ヴィクター・フランケンシュタインが死体を基盤に生み出した人間に在らざる人間。身体には「電極(プラグボルト)」と呼ばれるパーツが埋め込まれておりこれを破壊されると機能を停止する。単一死体形成(ワンショットビルド)や複合死体形成(ミキシングビルド)、複数の動物の死体から造られるキメラ型人造人間など、さまざまなタイプが存在する。元々が死体なので多少の損傷で機能を停止することはないが、後述の機能特化型の更に限られたタイプを除いて自己修復機能を持たない。損傷は技術者によって修復しない限り治ることはなく、機能を維持するには定期的なメンテナンスも必要。 どのように創造されたとしても生前の人格か記憶のどちらか、もしくは両方が失われていたり壊れたりしている。また、素材となる死体は新鮮かつ単純であることが、術後の仕上がりをよくする秘訣となっている。機能特化型人造人間(きのうとっかがたフランケンシュタイン) 特定の身体機能を強化した物の中でも更に特化した能力を与えられた特別製の人造人間。リヒター家門外不出の技能が使われている。現在確認されている機能特化型はヒューリーと究極の8体の計9体である。 究極の8体 ポーラールート製の機能特化型人造人間の通称。Dr.リヒターが創った人造人間であり、ピーベリーの標的でもある。4体目から6体目はピーベリーと顔見知りで、1体目から3体目はピーベリーが研究記録で知ったが、7体目以降はピーベリーがすでに印付きのため詳細不明である。和月曰く、何体かのフェイクが含まれているとの事。リッパー=ホッパーとの戦いで、ピーベリーが生み出したヒューリーが究極の9体目として覚醒する。 ピーベリーは『Dr.リヒターの全て』と考えていたが、Dr.リヒター自身にとっては、『自分の地位確立と才能披露のための実演に過ぎない、使いどころのない化物』という評価でしかなかった。 ポーラールート ヴィクター=フランケンシュタインの魂と遺志を受け継ぐ夜会。ドイツ・インゴルシュタットにある特別な街。特殊な結界によって外界から隔絶しており、人造人間を労働力として使用している。一見平和な町だが、全ては「人造人間の創造」が優先される狂った場所である。 10年前のザ・ワン(ジョン=ドゥ)の暴走により重症を負わされた領主グロースは生への執着から政治を放り出し、誤った理念の人造人間の創造の研究に傾倒。町はすたれ人心は荒み、人造人間の制御が徐々に失われていった。 そして5年前のDr.リヒターの究極体の反乱を期に、ポーラールートの生活機能はすべて崩壊。人間たちは市民から難民となり、新たなる人造人間の材料として人造人間に狙われるようになった。印付き ポーラールートにおいて体制に反抗した者が、反逆者・不信仰者という名目で囚われたり逃走した存在。囚われた者は地下層に収容され人型実験動物として生かされ続け、逃走した者は外界でもポーラールート関係者から侮蔑され続ける。 稲妻の兄弟(ブリッツ=ブルーダー) フランケンシュタインの怪物の魂と意志を継ぐ夜会で、ポーラールートと対となる組織。5年前ポーラールートを半壊して人間たちから離反する。統率は死体卿だが、彼亡き後の動向は不明。 禁書 ヴィクター・フランケンシュタインが残した人造人間製造の記された書物、またはその写本。書き写された時期や書き写した人物の理解度によって良し悪しがあり、手に入れた人間の能力も加わって人造人間創造の不安定さの原因となっている。 鋼鉄の腕(アイゼン・デア・アルム) 対人造人間用の50口径拳銃。発射時に微量の電流を発生し、人造人間の体内のガルバーニ電流を狂わせ肉体や機能に誤作動を生じさせる対人造人間用帯電弾を装填している。通常弾を発射する銃身の下に単発式の大型弾も内蔵されている。帯電弾を食らって「痛い」で済むのはヒューリーやエルムのような「(Dr.リヒターの)機能特化型くらい」とのこと。グリップが大きく大量の弾丸が装填されており、連射も可能。義足「装甲の足(パンツァー・ダス・バイン)」内には更に大量の弾丸がベルト状に収納されており、接続する事で破壊力を増す。ただし非常に重く、反動も大きいため、アシュヒトでないと使いこなせないらしい。「鋼鉄の腕」、「装甲の足」共に武器職人(マイスター)・ゾンネウアー作製。
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