実験動物として
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かつてモルモットは病理学の実験動物としてよく用いられており、ジフテリアの病原体はモルモットを用いた研究によって解明された。また病理学以外の分野でも使われる事があり、例えば日本海軍の戦艦・武蔵が、爆風の影響を調べるために、モルモットの入った篭を甲板上に置いて主砲射撃実験を行ったという逸話もある。 その後、実験動物の主役はマウスやラットなど、より小型の齧歯類に取って代わられたものの、その生理学的な特性によってアレルギーに関する実験などには欠くことのできない動物種として存在している。モルモットが特に実験動物として優れている点として、ヒトと同様にL-グロノラクトンオキシダーゼと呼ばれるブドウ糖をビタミンCに変換する酵素を持っていないため、ビタミンCを体内で生成できないこと、薬物に対する感度が高いことが挙げられる。 また、中世以前のヨーロッパに於いて、パプリカやピーマンの品種改良を目的とした実験にも用いられた。これは、当時有毒植物であった同植物の食用化を進めるためであった。尚、現在のパプリカやピーマンは、食用化されたものが一般化しているため、飼育用の餌として与えることは一切問題無い。 以上の理由から、肉体的・心理的に試される(実験される)人間を表す比喩として、「モルモット(にする/される)」という表現が使われる。
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実験動物として
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「ジャンボアメフラシ」の記事における「実験動物として」の解説
ジャンボアメフラシは、学習および記憶の神経科学の研究で使用される有用な実験動物であり、特にノーベル賞受賞者エリック・カンデルの仕事と関係している。 ジャンボアメフラシはわずか数千の大きく容易に同定できる神経細胞からなる単純な神経系を持つことから、シナプス可塑性の研究において至る所で使用されている。その一見したところ単純な神経系にもかかわらず、ジャンボアメフラシは鋭敏化(英語版)や馴化、古典的条件づけ、オペラント条件づけを含む様々な非連合ならびに連合学習を行うことが可能である。研究は主にひだ及び吸引管引き込み反射(英語版)の部分標本を用いる。
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