用語「アタナシオス派」「ニカイア派」とは? わかりやすく解説

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用語「アタナシオス派」「ニカイア派」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 01:33 UTC 版)

アタナシオス派」の記事における「用語「アタナシオス派」「ニカイア派」」の解説

アタナシウス派アタナシオス派)」は、アリウス派対抗しその後キリスト教主流派において正統認められ一派として、日本の高等学校教育での世界史科目においてしばしば登場する用語であるが、キリスト教を扱う専門的文献にはこの用語はほとんど出て来ない。 まず第一にアレクサンドリアのアタナシオス主張アタナシオス一人によって始められたものではない。第一ニカイア公会議第一全地公会)においてアタナシオスアリウス派反駁したことで名声得て三位一体教理確立彼の主要な功績数えられるのは事実であるが、アタナシオス公会議アレクサンドリア主教アレクサンドロス随行員・秘書として赴いており、その際地位輔祭助祭執事であって主教意向無視して独断行動できる身分ではなかった(他方20代若年であったにも関わらず活躍したことが特筆されもする)。特に、アタナシオスにとって師であるアレクサンドロスは、公会議以前からアリウス派対す論駁行っていた。 また、アタナシオスの側に立った者の中には著名な聖人となった者もいるほか(例:ミラのニコラオスポワティエのヒラリウス)、アタナシオス永眠後に、アリウス派反駁して第一コンスタンティノポリス公会議第二全地公会)で第一ニカイア公会議での決定再確認寄与したのはカッパドキア三教父であり、アタナシオス一人三位一体論教義・教理帰するのは適切ではない。 このような事情もあって、キリスト教専門的に扱う文献においてはアタナシオス派」といった用語は使われず、代わりにニカイア公会議地名由来するニカイア派」「ニケア派」「ニカイア正統派」といった用語が使われる

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