用語「ヤマト王権」についてとは? わかりやすく解説

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用語「ヤマト王権」について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 13:49 UTC 版)

ヤマト王権」の記事における「用語「ヤマト王権」について」の解説

古代史学者山尾幸久は、「ヤマト王権」について、「4,5世紀近畿中枢地に成立した王の権力組織指し『古事記』『日本書紀』天皇系譜ではほぼ崇神から雄略までに相当する見られている」と説明している。 山尾はまた別書で「王権」を、「王の臣僚として結集した特権集団共同組織」が「王への従属者群の支配分掌し、王を頂点権威とした種族」の「序列的統合中心であろうとする権力組織体」と定義し、それは「古墳時代にはっきり現れた」としている。いっぽう白石太一郎は、「ヤマト政治勢力中心に形成された北と南をのぞく日本列島各地政治勢力連合体」「広域政治連合」を「ヤマト政権」と呼称し、「畿内首長連合盟主であり、また日本列島各地政治勢力連合体であったヤマト政権盟主でもあった畿内王権」を「ヤマト王権」と呼称して、両者区別している。 また、山尾によれば190年代-260年代 王権胎動期270年頃-370年初期王権時代370年頃-490年頃 王完成時代。続いて王権による種族統合490年代から)、さらに初期国家建設530年頃から) という時代区分をおこなっている。 この用語は、1962年昭和37年)に石母田正が『岩波講座日本歴史』のなかで使用して以来古墳時代政治権力政治組織の意味広く使用され時代区分概念としても用いられているが、必ずしも厳密に規定されているとはいえず、語の使用についての共通認識があるとはいえない。

※この「用語「ヤマト王権」について」の解説は、「ヤマト王権」の解説の一部です。
「用語「ヤマト王権」について」を含む「ヤマト王権」の記事については、「ヤマト王権」の概要を参照ください。

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