現役任務
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「ローレンス・S・ロス」の記事における「現役任務」の解説
1862年初期、ロスは任務に戻った。2月下旬までにロスと他の500名の隊員が北軍を襲撃するよう任務を与えられた。ロスはその集団を率いて北軍前線後方70マイル (110 km) まで入り、情報を集め、数両の補給物資を積んだ荷車を破壊し、60頭の馬とロバを捕まえ、11名を捕虜にした。翌月、ロスがウィチタの集落での戦闘で仕えていたアール・ヴァン・ドーンがこの時は少将になっており、ロスの連隊はヴァン・ドーン軍に付設された。ヴァン・ドーン軍の下で、その部隊はピーリッジの戦いで敗北を味わった。ロスは、ヴァン・ドーンが長い距離を行軍させ、あまり食料を与えず、攻撃作戦の適切な協調を図らなかったことで、敗北の原因はヴァン・ドーン1人にあると言って非難した。4月、部隊はアーカンソー州デス・アークに派遣された。馬の飼料が乏しかったために、ロスの騎兵隊は馬を降り、テキサスに馬を戻すよう命じられた。徒歩となったこの部隊はテネシー州[[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]に派遣され、シャイローの戦いから2週間後に到着した。ロスは間もなくひどい風邪を引き、長引く発熱にも悩まされて8週間も伏せっていた。やっと治ったと考えたときは、体重がわずか125ポンド (57 kg) まで減っていた。 第6連隊の隊員は、ロスが抗議したにも拘わらず1862年にロスを大佐に選任した。ロスはその地位の責任を望まず、その職を求める友人を当惑させたくはなかった。旅団長のチャールズ・W・ファイファーはしばしば不在であり、そのときはロスに後を任せた。ロスの行動は他の士官達に印象を与え、1862年の夏に数度、准将昇進の候補に挙がった。このときは昇進しなかったが、その部隊はこの地域で8ないし10個ある騎兵隊で唯一馬のない部隊であり、その馬を返してもらう約束を取り付けた。 馬が戻ってくる前に、ロスとその部隊は第二次コリンスの戦いに参戦した。ロスの指揮下のテキサス部隊はロビネット砲台で2度敵の大砲を捕獲した。彼等はその度に援軍が到着しなかったのでその陣地からの撤退を強いられた。戦闘中に馬を得たロスは馬に振り落とされて、兵士達に死んだものと信じ込ませた。実際には無傷だった。南軍はこの戦場からの撤退を強いられ、ハッチーズ橋ではさらに多くの北軍に直面することになった。ロスは700名のライフル銃兵を率いて北軍と戦った。3時間の間、7,000名の北軍に対して持ち堪え、敵の3度の大きな猛襲を跳ね返した。 この戦闘後間もなく第6騎兵隊の馬が到着し、連隊はウィリアム・H・"レッド"・ジャクソン大佐の騎兵旅団に付けられた。ロスは1862年11月に数週間の休暇を許されて妻の所に戻り、連隊には1863年1月半ばに復帰した。数ヶ月後ロスの部隊はトンプソン駅の戦いに参戦した。7月、スティーブン・D・リー少将がR・A・ピンソン大佐の第1ミシシッピ騎兵隊と共に第6テキサス騎兵隊とを合流させ、ロスを指揮官として新しい旅団を作った。これと同じ頃、ロスは最初の子供がおそらくは未熟児で死亡したという報せを受けた。 ロスは1863年9月に再び病気になった。9月27日から1864年3月まで、三日熱マラリアの症状である3日おきに熱と悪寒が繰り返した。ロスはその病気にも拘わらず、1日も任務を怠らず、1864年初期に准将に昇進して、南軍では9番目に若い将軍になった。その昇進後、部隊の士気が改善され、部隊兵の誰もが徴兵期間を更新した。 1864年3月、ロスの旅団はミシシッピ州ヤズー市で、初めて黒人部隊と戦った。激しい戦闘の後で南軍が勝利した。その後の降伏交渉で、北軍の士官がテキサス部隊は捕まえた黒人兵を殺害したと非難した。ロスは部下の2人が北軍兵に降伏した後に殺されたようだと主張した。 5月からはその旅団が112日間連続で小競り合いがあり、敵との86回の異なる衝突があった。これらの戦闘の大半は小規模であり、この期間の終わりまでに、旅団は負傷と脱走で戦力が25%減じた。ロスは7月遅くブラウンズミルの戦いで捕虜になったが、直ぐに南軍騎兵の反撃でうまく救出された。 ロスの部隊が参加した最後の主要方面作戦は1864年11月および12月のフランクリン・ナッシュビル方面作戦だった。ロスの部隊は南軍によるテネシー州侵攻を先導した。11月初めから12月28日までに、550名を捕虜にし、数百頭の馬を捕まえ、冬の寒さに耐えるための上着や毛布を十分に手に入れた。ロス隊からは12名が戦死、70名が負傷、5名が捕虜になっただけだった。
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