狩りと食性
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「アジアゴールデンキャット」の記事における「狩りと食性」の解説
木に登ることもできるが、主に地上で生活し、狩りも地上で行う。狩りの方法はこっそり近づいて一気に飛びかかるという、ほかのネコ科の動物にもよく見られるようなものである。主な獲物は、ヤケイやキジなどの鳥類、トカゲ類、中~大型のげっ歯類、ジャコウジカやホッグジカなどの小型のシカ類である。食事における順応性はいくらかあるようであり、ネコ科の動物では珍しい死肉漁りを行ったという報告もある。また飼育下において大型の鳥類を食べる前に、その羽根を引き抜く様が観察されている。まれに人間の住むすぐそばで狩りを行ったり、家畜を襲うこともある。狩りはつがいで行われることもあるが、これも他のネコ科の動物にはあまり見られないことである。
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狩りと食性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:57 UTC 版)
集団で協力し合って狩りをし、狙った獲物を追いかける。一方で持久力についてはあまり知られていない。たとえばメスの心臓は体重の0.57%を占めているに過ぎず、雄であれば0.45%にまで落ちる(一方でハイエナはほぼ1%台である)。したがってメスが走るスピードは時速81kmにまで達するのだが、ピークはごく僅かしか維持できないため、獲物に攻撃を仕掛ける前に十分に近づく必要があり、およそ30m以内まで詰め寄ると言われている。メス達は目立ちにくくなるよう、カモフラージュできる場所を選んだり夜の間に狩りをおこなう。何匹かのメスが集い、目当ての群れを数箇所から囲い込むのが典型的な狩りのスタイルである。群れに十分近づいたなら、通常最も近い獲物を標的にする。一気に襲いかかり、最後の一跳びで獲物を捕まえようとする。そして獲物はたいてい絞め落とされて脳虚血、窒息により死亡する。もしくは口と鼻を顎で塞がれ窒息する。小型の獲物の場合は前足の一撃で絶命する。 獲物は主に小型、中型、大型の哺乳類であり、とくにアフリカではノウサギ、ヒヒ、イボイノシシ、トムソンガゼル、インパラ、スプリングボック、シマウマ、ヌー、トピ、アフリカスイギュウなどが多い。インドではそれがニルガイやイノシシ、シカになる。機会さえあれば狩りの対象はさらに広がり、クーズーやハーテビースト、ゲムズボック、エランドといった50-300kgの有蹄動物も獲物となる。また時としてヤマアラシ、ツチブタ、マングース、ミーアキャット、オオミミギツネ、ラーテル、ダチョウ、ハゲワシ、ナイルワニ、ニシキヘビ、ナイルオオトカゲ、リクガメのような獲物も襲うことがある。集団で狩りをするため、幼獣に限らずほとんどの動物を獲物とすることができるが、成熟したゾウ、サイ、カバ、キリンなど非常に大型の動物になると怪我を負う危険もあるため襲うことはまれといわれる。しかしキリンやバッファローなどは地域によってはしばしば獲物となることがある。たとえばクルーガー国立公園ではキリンが日常的に狩られており、マニャラ公園ではアフリカスイギュウが全体の食事量の62%を占める。これはアフリカスイギュウの生息数が非常に多いことも原因である。サヴティ川流域ではゾウさえも獲物となってしまう。ガイドの報告によれば、ひどく腹をすかせた場合はアフリカゾウの幼獣を獲物とし、頭数の多い群れだと視界が悪くなる夜間、又は昼でも成獣でさえも狩ってしまうことがある。カバを襲うことはあるが、成体のサイは避けるのが一般的である。 いくつもの研究によって集められた様々な統計から、190-550kgの哺乳類を常食していることがわかる。アフリカではヌーが最もよく獲物となっており、セレンゲティではおよそ全体の半分にもなっている(シマウマがそれに次ぐ)。小型のガゼルやインパラその他すばしこいレイヨウなどは一般に狩りの対象とはならない。190kg以下であってもイボイノシシはしばしば狩りの対象となる。家畜も襲うため、インドではしばしばウシが犠牲となる。ヒョウやチーター、ハイエナ、リカオンなど他の肉食動物も狩ることができるが、食べることはほとんどない。屍肉も漁る。病死したものでも他の肉食動物が仕留めたものでも変わらず。輪をつくっている猛禽類に常に目をやり、ハゲワシなどが死体や弱った動物を囲んでいないか注意深く観察するのである。一般に大食いであり、一度に30kgの肉を平らげる。獲物を食べきれない時には数時間休んで再び口をつける。成獣はメスで1日におよそ5kg、オスで7kgの肉を必要とする。 獲物に見つかりやすい開けた場所で狩りをするため、集団行動をすることでその成功率を上げようとする。特に大型の動物を狙う場合はなおさらである。また獲物を仕留めたあとに、ハイエナなど他の肉食動物に手柄を横取りされないためにもチームワークは必要となる。遮蔽物のないサバンナでは何km先からもハゲタカが集まっているのが容易に見てとれるからである。狩りの大半はメスライオンがこなし、個々のメスライオンがそれぞれの位置について獲物を「鶴翼」で囲んで攻撃をしかけたり、集団で密集して移動し他のライオンと争って獲物を襲うというのが典型的である。そのためオスライオンが怠け者であるといった俗説が一部にあるが、これは誤りでありオスライオンはもっぱらカバ、キリン、バッファローなどの大型動物を専門とする非常に有能なハンターである。アフリカゾウを狩る場合通常7頭のメスライオンが必要だが、オスライオンは2頭で可能である。 若い個体が初めて狩りに加わるのは生後3ヶ月ほどである。ただし獲物を追うだけで、実際に襲うのは1歳。2歳で狩りができるようになる。
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