狛駒中学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 05:52 UTC 版)
狛江市にある市立中学校。野球部の戦績は創設以来2回戦を突破したことがないという平凡なものだったが、霧隠主将がキャプテンになったことにより、一気に強豪チームとなる。 霧隠主将(きりがくれ かずまさ) 今作品の主人公。ニックネームは『カズマサ』。ポジションは捕手。部活に熱心ではなく、他の部員達から「霧の中に隠れて消えそうな部員」と冷笑されているが、実は学年トップになるくらい頭が良い。将来は野球を中心としたフリーのスポーツジャーナリストになることが夢で、そのために学生時代に野球を経験していた方が良いと考え野球部に入部している(そのため、部活の成績には興味はなかった)。部活以外は部屋に閉じこもり、ゲームやインターネットに明け暮れ、時折寝坊して遅刻したり休んだりしている。顧問である草刈によって、荒療治として本来は部員内での投票によって決められるキャプテンに独断で任命されてしまう。当初はそのことに戸惑うものの、幼馴染のユッキー(塚田柚希)の言葉からやる気を出し、自らハードなトレーニングを課して、それまでの人畜無害な人当たりからは豹変した、まるで独裁者のような強権的な指導で部員達を引っ張っていく。当初は反発していた部員達も、試合に勝ち続けて行くに随い、カズマサの持つ不思議なカリスマ性で、徐々に引き込まれていく。目標とする野球スタイルは『打って打って打ち勝つ野球』。 本町鉄雄(もとまち てつお) カズマサの後輩。ポジションは捕手で、後に一塁手に転向。左打ち。当初はカズマサのことを補欠だと思い軽んじていたが、カズマサがキャプテンになり、実績を重ねることで、その能力に惹かれ、カズマサに付いて行くことを心の中で誓う。小柄だが、野球センスはあり、カズマサから1番打者に指名される。当初新主将に就任したカズマサの方針によりチーム全体が打撃練習ばかりして守備の練習は行わなかった中で、一塁手が機能しなければ試合にならないという理由でただ1人カズマサに特守練習をつけられていた。後にカズマサの後を引き継ぎ野球部主将になり、主将としては守備にも力を入れるようになった。 横須賀昌輝(よこすか まさき) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは投手。野球部次期主将候補だったが、カズマサにその座を奪われる。当初はカズマサを認めていなかったが、カズマサの指揮で勝ち続けることで、徐々に認めるようになる。当初は上手投げだったが、ブロック決勝で対戦する千船中との対戦を前に、カズマサから下手投げに変更させられる。投法の変更に最初は反発するが、実際に投げてみると下手投げの方が合っており、その後有名校からスカウトがくるほどになる。意外と頭に血が上りやすい性格で、ブロック決勝でデレック井慈田(下記記載)から挑発され、思わず殴ってしまい、退場処分を受けてしまう。 那巳川(なみかわ) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは捕手で後に投手へコンバート。横須賀同様、野球部次期主将候補だったが、カズマサにその座を奪われる。同じく当初はカズマサを認めていなかったが、徐々に認めるようになる。カズマサによって、捕手から投手へと強引に転向させられるが、本人は「投手って結構気持ちいいよね」とまんざらでもない様子。捕手出身なので、一般に「かつぎ投げ」と呼ばれる独特の投げ方をする(現実にもバートロ・コローンなどの例がある)。この投手への転向によって、横須賀同様、後の野球人生が大きく変わることとなった。一時期下手投げをしていたが、コントロールが付かず苦労していたこともある。 曽根(そね) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは三塁手。当初はカズマサのことを認めず、元々1番打者だったものをカズマサに9番打者にさせられ(これはカズマサの作戦ではあるが)、さらに怒るが、勝ち続けることでカズマサを認めるようになる。 二瓶(にへい) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは中堅手。当初はカズマサを認めず、1回戦で不注意なプレーから1回で交代させられさらに怒るが、勝ち続けることでカズマサのことを認めるようになる。 蛭間(ひるま) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは右翼手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続けることで認めるようになる。当初は打撃に自信が無かったが、カズマサの特訓により、打てるようになったことを驚いていた。 江田(えだ) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは二塁手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続けることで認めるようになる。 三条(さんじょう) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは左翼手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続けることで認めるようになる。 山路(やまじ) カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは遊撃手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続けることで認めるようになる。何となく地味で影が薄い。 塚田柚希(つかだ ゆずき) カズマサのクラスメートで幼馴染。ニックネームは『ユッキー』。家が隣同士で互いの部屋も隣接しているため、屋根づたいにカズマサの部屋を行き来している。野球部のマネージャーで、カズマサがキャプテンになり、それまでの自分の知っているカズマサが180°変わったことに戸惑い、驚いている。カズマサのことを好きな様子だが、顔には出していない。 草刈(くさかり) 狛駒中学校の教師。野球部顧問でカズマサの担任。生徒達からは影で『かりチャン』と呼ばれている。『環境が人を変える』が持論で、カズマサの母親から相談を受け、荒療治としてカズマサを野球部キャプテンに任命するが、そのために野球部が変わったことに驚き戸惑っている。監督としての指導力が心許ないため、部員達から監督としては少々軽んじられている一面があるが、カズマサの特訓により、何か問題が起きるのではないかと言う他の教師達の意見に対し、その時には、自分が批判の矢面に立ち、生徒達の防波堤になろうと決意するなど、結構男気を持っている。そのためか、カズマサたちが卒業した後、後輩部員のコーチを依頼したさい、カズマサたちも快く依頼を受けたり、横須賀や那巳川が高校3年最後の大会が終わった後に訪れ話を聞く等、教師として尊敬され恩師として交流している。
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