漫画・アニメ版との相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 04:11 UTC 版)
「怪物くん (テレビドラマ)」の記事における「漫画・アニメ版との相違点」の解説
ドラマ版のストーリーは、原作やアニメ版とは大幅に異なっている。そのため、ここでは、設定上の相違点のみを挙げる。 怪物くんと怪物大王 怪物くんが王位継承にあたっての修行のために人間界にやってきたという設定は同様だが、ドラマ版では怪物大王に半ば強制的に送りこまれる。人間たちに怪物と知られたら怪物ランドに戻れないという制約が課され(そのため、ドラマ版ではヒロシやウタコも怪物くんたちが「怪物」であることを知らず、怪物くんの「怪物太郎」という名前も変わった苗字という認識しかしていない。ヒロシは怪物くんの真の姿や力を目の当たりにしたことがあるが、それを手品だと思っており彼をマジシャンだと勘違いしている)、また屋敷以外の経済的援助は受けていない。 怪物くんの怪物大王に対する呼び方が原作やアニメで多かった『親父』ではなく、ドラマ版では原作でたまに使っていた『パパ』。怪物大王は原作ではまさに「怪物」のごとき外見を呈しているのに対し、ドラマ版では(鹿賀丈史が演じていることもあり)人間に近い外見となっており、また第6話では人間の姿で人間界を訪ねている。 怪物くんの好物は原作ではあんみつだが、ドラマ版ではカレーライスになっている。また原作やアニメとは異なり雷を怖がる描写はない。 原作やアニメでは怪物ランドと人間界の往来は飛行によって行うが、ドラマでは屋敷内の「審判の間」なるゲートでつながっていて爺やが番人を務めている。ただし、大王の許可がないと通れない。 怪物くんが被っている帽子は念力を封印する効力を持ち、爺やが密かに渡した魔王石が光った時のみ念力を発揮できる。この石はふとしたことから怪物屋敷に侵入したヒロシが拾い、第3話にて悪魔族から守るために飲み込んでしまい、以降はヒロシが近くにいない限り念力を使用できなくなる。なお怪物くんには魔王石の詳細は知らされておらず、本人はただ単に「(ヒロシとの)友達パワー」のおかげで力が使えると思っている。魔王石は第6話で怪物大王に取り出され、第8話で復活したデモキンが奪い返す。最終的には怪物くんが破壊した(のちに映画版で破片はドラキュラが回収していたことが判明する)。また封印の帽子は怪物くんたちが帰国した後に屋敷に残され、ヒロシの手に渡る。 怪物くんのお供 ドラキュラは日光には弱いものの昼間でも活動可能(夜の散歩に出かける描写がない)。また、原作では人間界で吸血を禁じられており、血の代用として飲んでいるトマトジュースが、ドラマ版では好物となっており、怪物ランドにいるときも愛飲している。また、八嶋智人が演じていることもあり、眼鏡をかけている、原作でもたまに眼鏡をかけている時もあったがほんの数シーンだけであった。原作での一人称は「あたし」だったが、ドラマ版では一人称が「ミー(Me)」という外国かぶれ口調(英語圏)になっている。 原作のオオカミ男は丸い物で変身した場合は中途半端にしか変身しないが、ドラマでは完璧に変身できる。またコックであるという設定がなくなり、料理についての描写もない(ただし、ドラマの劇中で怪物くんがオオカミ男に食事を催促するシーンはあった)。また、ダチョウ倶楽部の上島竜兵が演じることもあり、頭髪が生えており、上島自身は原作どおり坊主にする覚悟は出来ていたが、特に要求はされなかったとのこと。また、「ヤー!」「聞いてないよォ」など、上島のギャグを発することがある。 原作のお供三人にはそれぞれ息子がいるが、ドラマ版では子供(ただし女児)また、アニメ版によるお袋がいるのはオオカミ男のみである。 フランケンは「フンガー」しかしゃべれないが、第9話では、人間界で言葉を覚えたため、しゃべれるようになった。また、ウタコに好意を抱いている。またチェ・ホンマンが演じていることもあり、顎鬚が生えている。 ヒロシやウタコからそれぞれ「ドラ木(き)さん」「カミ男(お)さん」「ケンさん」と呼ばれる。 怪物くんとお供の三人は、怪物ランドと人間界では姿が異なっており、怪物ランドでは4人とも人間からはかけ離れた姿をしている。 その他の人間 市川歌子は高校生という設定となり、年齢も16歳に変更。名義も「ウタコ」とカタカナになっている。 ヒロシは貧しさの劣等感から虚言癖があり、友達が出来ずにいた設定となっている。初めての友達が怪物くんとお供三人である。 ヒロシのクラスメイトがドラマオリジナルとなる(キザオ、番野ではない)。アコちゃんが出たのは、名前のみ。 その他の怪物・悪魔 爺やは、怪物大王同様に原作では「怪物」らしい外見だが、ドラマ版では人間に近い(俳優の顔つきを残した、執事とかけた羊のようなメイクの)外見となっている。これはドラマ版の怪物や悪魔全体に言える傾向で、(着ぐるみなどを使うような)極度に人間離れした外見の者はほとんど登場しない。 プリンス・デモキンは外見や性格、物語上の位置づけなどが大幅に異なっており、百年前に怪物大王との対決に敗れ、力を打ち砕かれたという設定。また彼を復活させるためのキーパーソンとしてドラマオリジナルの悪魔(デモリーナ、アックマー、Dr.マリス)が登場。「ダークマター」という装置で人間の欲望を吸い取り復活のエネルギーとする。 怪子ちゃんは原作では怪物くんのことを『怪物くん』と呼んでいるが、ドラマ版では『太郎ちゃん』と呼んでいる。また、気が昂った影響でポルターガイスト現象を起こしたりはするが原作やアニメなどにあった念力も使用しない。
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