満洲東部とは? わかりやすく解説

満洲東部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:08 UTC 版)

ソビエト連邦による満洲侵攻」の記事における「満洲東部」の解説

牡丹江の戦い」も参照 東部では第1方面軍守備当たったソ連国境間近に接した満洲東部の虎頭要塞には1,200名の守備隊がいたが、ソ連軍約4大挙して押し寄せたため戦闘8月26日まで続き生存者わずか100程に留まった。最初の攻撃では、要塞本体損害軽微であったが、主要道路、鉄道通信網早々に遮断され国境付近監視哨からの連絡途絶えていった。この時点攻撃単なる越境事件全面侵攻かを判別できなかった要塞司令官は、新京関東軍総司令部に「虎頭方面砲撃を受けつつあり…」との緊急連絡入れて指示仰ぎ、これが最初ソ連侵攻知らせとなった総司令部には間髪を入れずに、東寧綏芬河への攻撃、及び牡丹江市空襲連絡届き綏芬河満洲里居留民集団自決したとの報告入った要塞損害拡大する中、司令官残存兵力集めて籠城による持久戦指示午後1時には本格的な反撃開始した。この日のうちに虎頭要塞は、その周辺部に残る唯一の要塞となり孤立したが、ソ連軍空襲を受けつつもソ連軍将校捕虜にするなど戦果挙げた。しかし、虎頭要塞降伏勧告拒否したためソ連軍から徹底的な攻撃加えられ8月26日守備隊壊滅したソ連軍8個師団と6個戦車旅団攻撃した三岔口要塞では、3つの陣地日本兵1,700名が守備に当たり、その内2つ陣地侵攻初日陥落したが、生存者660名が22日まで抵抗した最後に残った守備隊1,000名の勝鬨陣地それまで損害150名程と堅牢な陣地であり、空襲と30cm榴弾砲40門による砲撃にも耐え、関東軍参謀軍使ソ連軍将校連れて停戦命じるまで抵抗続けられた。勝鬨以南から琿春までの国境攻撃少なく後退指示により現地守備隊損害小さかった歩兵271連隊300名が守備した綏芬河天長陣地には、在郷軍人一般居留民合わせて350名程が逃れ11日まで陣地防衛したが、15日にはソ連軍突破されて居留民と共に玉砕した日本軍3個師団守備していた牡丹江の戦いでは、幹部候補生主とする1,680名が掖河の東20kmでの地点戦い爆弾抱えて戦車突撃する肉弾戦ソ連軍戦車40両を撃破したが、その生存者100名程であった観月台を突破された後、歩兵370連隊ソ連軍進撃防いだが、15日夜までにはこれも突破された。小豆山の重砲兵隊15日兵員多く玉砕し師団長含めた生存者全員斬り込み準備していたところに転進命令を受け、23日寧安武装解除された。奇襲受けた牡丹江守備隊損害大きかったが、迅速な部隊配置功を奏して牡丹江居留民避難第5軍進路変更成功した朝鮮方面では、8月12日雄基羅津ソ連海軍歩兵約2,000名が上陸して羅津要塞守備隊との間で戦闘になったが、ソ連軍は第393狙撃師団増援受けたことで守備隊は西に後退余儀なくされた。羅南師管区清津には13日威力偵察部隊14日海軍歩兵1個大隊15日海軍歩兵4個大隊上陸し日本軍反撃しつつも後退して17日停戦した。図們江守備隊歩兵248連隊交戦したのみで、大きな戦闘起きなかったが、工兵第79連隊機動第1旅団などでは自決者が出た松花江沿岸では川を遡って進軍するアムール小艦隊および第15軍との戦闘起きた9日渡河したソ連軍橋頭堡築き撫遠守備隊居留民をほぼ全滅させた。11日富錦守備隊激戦の末に上陸軍を撃退した歩兵366連隊邦人避難時間稼ぎ果たした一方、これら前線部隊多くは第134師団主力合流できないまま武装解除応じた東部方面では、日本側の戦車航空兵力不足加えて牡丹江街道対戦車壕構築遅れていたためソ連軍戦車部隊円滑に進攻できた一方日本軍鉄道居留民退避武器弾薬輸送使ったため列車砲装甲列車活用出来ないまま占領された。

※この「満洲東部」の解説は、「ソビエト連邦による満洲侵攻」の解説の一部です。
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